アガサ・クリスティーの著作。
途中で犯人が自供を始めて、えっまさかこのまま終わるんじゃなかろうなと思ったら
ちゃんと予想を超えるラストが用意されていて満足。
今日書きたいのはトリックのことではなくて、作中ほとんど触れられない女性のタイプ別とカップルについて。
・バーナード(妹)…自由奔放タイプ。バブル期のOLというか、仕事は般職でプライベート重視型というか。
・ソーラグレイ…キャリアウーマンタイプ。この人物に女性の理想と現実が凝縮されているなと思った。
①美人でとっつきにくい→大昔の映画によくいたタイプ
②美人で一見とっつきにくいが実は優しい→一昔前のドラマや小説によくいるタイプ
③美人で一見とっつきにくいが実は優しいと思わせてやっぱり打算的→本作のソーラグレイがこれ
私ロマンチストですからすっかり騙されてソーラは②なんだ!と勝手に好きになっていた。
けど、これが現実です。ソーラが悪女だなんてことはない。女性にだけ理想を求めてもそれは勝手過ぎるというもの。
・バーナード(姉)…お姉さんタイプ。内面の美しさがソーラとの対比でより際立っていた。男はソーラにいきたい欲求を堪えてこちらにたどり着けるか。
・リリー…魔性の女タイプ。トムという恋人がいるが、カストを助ける。当然、カストは惚れるがリリーの本心は分からずじまい。女は怖いよ。
ドナルドとバーナード(姉)がくっつくことは作中示唆されているが、前述のようにリリーとカストも可能性があることにお気付きだろうか。
リリーはトムと別れてカストと繋がるつもりなのかどうか。単なる気紛れだとしても何ら不思議はないが。