私にとって『家族』とは


高校卒業後一度家を離れて

友人の親や兄弟との仲の良さを

見聞きした後は

家族って何なんだろうって

思うようになっていた


望まずとも

父親、母、長男(兄)、長女(私)

という

社会的に一つの集合体として

定義付けられ

同居を強制させられたグループ


という表現になる

私にとっては



私は父親が居る時は

増々顔を出さなくなった


母はたくさん思うところは

あったに違いないが

女性は社会に出て数年腰掛けで

働き早々に結婚するのが

当たり前の時代を生きてきて


これといったキャリアもなく

運転免許も持っていない

(取ろうとしたら万が一事故でも

起こされたら俺に迷惑がかかると

反対されたそうだ

自分は運転絡みで2度も警察の

ご厄介になっているくせに)


離婚したら私達兄妹に

学歴をつけてやる事が出来ないと

我慢して結婚生活を続ける

選択をしていた


月収が幾らなのかも明かされず

渡される額では足りない時も

あったそうで

私が中高生の頃は

過酷な肉体労働のパートも

してくれていた


父親の事は家の為のお金を

稼いでくる人として

割り切っていた


実際衣食住に困窮せず

反対こそあったものの望む道に

進学出来た事は

紛れもなく父親の財力である

そこはとても感謝している



温かい愛情に包まれ

幸せな家族の中で健やかに育った

方々にとっては理解しがたい

感覚かもしれない


けれど世の中には

一緒に暮らさない方が

お互い幸せな『家族』という

グループもある



そしてある事が引き金となって

私達『家族』はめでたく

父親とは離れて生活する事に

なるのだった