ピピが昇天してから、今日は5日目です。

ピピちゃん、虹の🌈橋をどのくらい登ったかな?

人が死去すると彼岸に達するのに、49日かかると言いますね。ピピちゃんは何日かかるのかしら?


ピピが我が家に来たのは、夫が死去して1ヵ月後でした。

夫が死去しても、そんなに落ち込むこともなく、弔問に訪れた人達は、私が相当落ち込んでいるだろうと予想して来たのに、あっけらかんとしている私を見て、皆驚いていました。

夫の死去は、小倉に移転して半年目でしたが、新しい生活の確立に没頭していましたので、悲しみも寂しさも感じることなく、慌ただしく日々を過ごしいました。

夫という愛の対象を失った私を癒してくれたのが猫ちゃんズでした。

特にピピは私のことを飼い主と言うより友達と思っていたのかもしれません。

私の動きをいつも見ていて、トイレに行けばついてくる。ベランダに出れば、ピピも出る。

リビングでごろ寝していると私の脚と脚の間に潜り込んで寝る。私が動くと、動くな、と言わんばかりに爪を立てて、私を制止する。

私の背中におんぶされるのが大好きで1日に何回も乗っていました。まるで小さな子供をおんぶしているように、私は自分の両手をピピのお尻に当てて落ちないように支えていました。

おんぶしたままで冷蔵庫の扉を開けて、中を見せるとピピは身を乗り出して冷蔵庫の中を見ていました。おんぶのまま、流しを見せると、これも興味深げに覗き込んでいました。

ピピの見えない位置のものを見せると、いつまでも、じっと見ているピピでした。

私が誰かと電話でおしゃべりしていると、私の口元に来て、ニャーニャー鳴くので、電話の相手は「何?猫?まるで話すなと言わんばかりに鳴くね。ヤキモチ妬いてるのかしら?」と言います。

来客があれば、いち早く来客の膝の上に座っていました。我が家に来た人達は皆、ピピの仕草を知っていました。

私の肩に乗ったら、私の首や口を甘噛みするのです。まるで愛撫されているような光景です。

ピピを私は深く愛していたのですね。そしてピピも私を愛してくれたのですね。愛の対象を失った今、心に穴があいたような喪失感が日々増しています。

時薬(ときぐすり)と言いますね。

時が薬となって、いつかは私を癒してくれるでしょう。