僕とドラム-後編 | Yoshi's blog"Swing the Rod and Stick"

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Drumと釣りが好き。
それは自分の生きた証。

前編はこちら

#3 ドラマーになった瞬間

そうこうしてドラムやりたい気持ちだけがふわふわしていた高校1年の時、初めてリハーサルスタジオって場所に行った。
ただそれは友達がバンドを組んだので見に行っただけ。僕はあわよくば叩けないかなと何故か持っていたドラムスティックを持って行った。
当時はドラムマニアって言う音ゲーが流行っており僕もちょっとだけやっていた。そして雑誌を配置に置いて叩く即席ドラムセットも教えて貰ってなんちゃって8ビートを叩けるようになっていたのである。
そしていざ、なんちゃって8ビートを本当にセットでやる瞬間が来た。
「パン!」
初めて叩いたスネアドラムはとてつもなく大きな音だった。ハイハット、キック、タム、シンバル。他にも沢山の配置がある。だけどビデオで当たり前のように観ていたYOSHIKIのドラムセットとは全然違った。ツーバスなんて踏めないのだ。
しかし、見よう見まねでただ鳴らすだけのドラムは僕の鼓動を高ぶらせた。そう。僕はこの楽器に憧れていたんだ。絶対出来るようになろう!

しかしこの数ヶ月後、僕はライブのステージに上がる事になった。友達のバンドのベーシストがいきなりバンドを辞めて何故か楽器未経験の僕が弾けって事になったのである。
楽曲はブルーハーツ。ただ弾くだけなら何も難しく無い。そしてライブを終えベースも楽しいなって思いましたが、やっぱりやりたいのはドラム。それからしばらくベースを弾き続けていたのだけれど、そんな時転機が訪れた。
ドラムを予定していた子が辞めてドラムが居なくなってしまったのだ。ライブも決まってるしどうするんだ…僕は皆に告げた。
「俺がドラムをやる」

カッコつけて言わせてくれ。
その瞬間がドラマーYossi-の誕生である。

#4 これから

それが今から15年前、僕が高校2年の時だった。
それからオリジナルバンドを組み、ビッグネームに世話になり大舞台も経験させて貰ったけどそのバンドが7年前に潰れてしまった。
主たる理由じゃないけど僕も後半は色々な事で悩んだ。
そしてバンドを辞めてから就職するもそこが完全なブラック企業であり、人格を崩壊させられるんじゃないかというくらいキツイ期間でした。
そこを退社してから僕は再びバンドを始めた。
そのバンドから脱退して今僕はZinnia Staticeというバンドでドラムを叩いています。
まさか、初恋の女の子に見せたいって気持ちから始めたドラムをこの歳まで続けてたって事はやっぱりちょっとビックリしています。

しょーもない理由での「もう辞めよ」は数え切れない程
まぁまぁヘビーな理由での「もう辞めよ」は覚えてる範囲で4回。

成長も遅いし上手い人を観て凄いなぁって思ってばっかりですが、ちょっとぐらい成長出来てるかなとは思います。
歳も30を超えどこまでモチベーションを保つ事が出来るんだろうかって思いが無いと言えば嘘になりますし、ここ読んでくださってる方は絶対知ってる事ですがドラムと張り合えるぐらい好きな事もありますし、何が何でも続けないといけない理由は無くなりつつあります。

だけどもう一つの好きな事、釣りでもそうですけど(これは前に釣り記事で書いたはず)、個人的には80%が凹むか何も無く終わるんですが、残り20%にとんでもない喜びがあります。

僕は音楽に関してはこの20%をハッキリ覚えています。
それは全て、「今日ライブして良かった」って思っている日です。
自分の出来がどうとかそんなんじゃ無くて
ステージに上がって皆と本当に楽しめたって思えた日々。

その思い出には全て「喜んでくれた人の存在」が有ります。
僕がまだ、バンドをやり続ける理由があるとするならただそれだけだと思う。

たった1人でも Zinnia Statice
Zinnia StaticeのYossi-がステージに立つ事を
喜んでいる人がいるならば
僕は辞めてはいけないと思っています。

それが今まで僕を喜ばせてくれた人々への想いかと
僕は考えています。


僕は喜ばせて貰う立場じゃない。
喜ばせる側なんだ。
ただその気持ちだけが今のモチベーション。

今は止まっているZinnia Staticeを再び動かして
その目標を叶える事が目先の夢。
それがあるから気持ち切らさず頑張れています。

そして、行き詰まったり気持ちの維持が難しくなった時
釣りをして楽しんでいます(笑)

釣りも大好きなんでしょっちゅう意識が傾きますが
そればっかりにならないように気をつけます。

そして、続ける限りはこれからも夢を作り続けたい。
多分、本当に体動かなくなるまでドラム叩いてると思いますので…


長くなりましたが前後編全て読んでくださった方々、本当にありがとうございます。
それじゃあ、また明日から頑張りましょう!