専属バンドの企画は自分のバンド歴を思い返しても、今回が初めてです。
毎日、その事ばかり考えていますし不安もありますけど基本的には楽しみっていう気持ちしかありません。怖いんだけど早くやりたい。楽しみなんだけど目を輝かせて待ちわびているわけじゃない。何か変な感じです。
僕はZinnia Statice、前身バンドCokeを筆頭にヘルプや即席バンド等、今までを思い返せばもう数えてませんが100を超えるライブステージに上がらせて頂きました。
だけど、こんな気持ちの張り詰めたライブっていうのは本当に数えられるくらいしか記憶に無い。
きっと、僕はどう転んでもこの企画の事を忘れる事は無いと思う。
-あ、やってしまった-
それがこのライブが決まった時、率直に思った事でした。正直、何て事を言ってしまったんだと悔やみました。
こう言った以上、本当の事を話します。
僕は企画が決まった頃、ドラムプレイに行き詰まっていました。その頃から少し音楽に対しての前向きな言葉が出なくなっていました。
それだけなら良いんですが、そのタイミングで行ったライブでは一歩間違えたら演奏をぶち壊すぐらいの大ミスを犯してしまいました。幸い修正出来たのですが、そのミスを犯す事はドラマーとしてどうなのか…という思いに駆られました。
ただ、あくまでそれは終わった事。メンタルが落ちているのに気付かれてはいけないと明るく振る舞う事を意識し、次修正すればそれでいいやと思っていたその最中、詳細はここには記しませんが…
音楽に携わっている自分の事が大嫌いになる出来事がありました。
俺なんか音楽やる資格ないとか、心の中でもう勝手にしろと思う、全てが嫌になっていた自分がいた。
今までも、気の迷いなんていくらでもありました。
そう思ってはまたやり出して、また失敗して、また頑張ろうの繰り返しだったけど、
もう今回はダメだ、と。
また頑張ろう、と言う言葉が出ない自分がいた。
去年、一時期Fishing chapterを途中で中断した本当の理由はこれです。
それまで努力と思っていた事が自分の中で水の泡と消えた気分になった。
釣りも大好きだけど、そんなんだから音楽上手くならないんだろと。
好きな事に負い目を感じる事は自分が1番望んでいない事だった。
このまま音楽続けたら自分が駄目になる。そう思っている自分がいる事が更に負い目になった。
とてもじゃありませんが、あの時の自分のメンタルで前向きな気持ちには絶対になれませんでした。どう頑張っても、物事を思考するのはマイナス方向。実はほんの半年前まで思っていた事は、この企画を僕の引退試合にする事だった。
もう辞めて、楽になろう…毎日そんな事を思っていた。
そんなメンタルで過ごしていたある日、仕事中の事故で左腕に裂傷を負い、本当にドラムが叩けなくなってしまいました。
力をセーブし続ける日常。また更に音楽の事を考える事が減り、もう辞めろという声も何度も心の中から聞こえてきた。
だけど、何かが僕を突き動かした。
お前はそんな気持ちだから、怪我したんだ。
辞める事は簡単だ。だけど、お前は「やりたくても出来ない」って気持ちを知ってるだろう。
そんな事ぐらいで諦めてどうするんだ。っていう声が、かすかに心の中から聞こえた。
-見返してやれ-
ありきたりだけど、俺はここで終わる奴じゃないって気持ちが復活した。
-この怪我には、必ず意味がある-
メンタルが崩れていた僕にとって、あの怪我は大切な事を伝えてくれたような気がした。
そして、まだ怪我も治っていなくて本当はまだストップがかかっていたある日。無駄な抵抗とは理解しながらも、どうしても気持ちが抑えられなくてスタジオに行った。
やはり、痛みが走って満足いくドラムは叩けなかった。悔しかった。真面目な話、この痛みを抱えた練習がためになるとも思えない。感覚を狂わせる可能性の方が高い。だけど、こういう事だ。出来なくていいじゃないか。それまで、出来るか出来ないかばかり気にしていた自分の気持ちに向き合う事が出来た。
-必ず這い上がってやる-
そう心に誓った。
-これは、俺が生きて来た証なんだ-
この企画を自分の引退試合にするのは勝手だ。だとしても、そこで最高を出せなければ辞めた時に絶対に後悔する。
-もしこれがお前が輝ける最期の舞台だったらどうするんだ-
それは、忘れていた気持ちだった。
歳と共に消えて行った、あるべき姿だった。
この気持ちが、どう作用するかはわからない。
少しカッカしてるぐらいがちょうどいい、って気持ちにはなり始めた。
だけど、これからどうすればいいんだ。
一つだけ、わかってる事がある。今までと同じ事をしていたら絶対に何も変えられない。
今すべき事は、全てを無にして今までの常識を破壊する事だ。
メンタル面で救いになった言葉にも出会った。
その気付きだけ持って行った怪我が治って初めてのライブ。
まず、結果どうこうよりライブが出来た事を素直に喜べた自分がいた。
そして、言葉にはしづらいけど壁を破れそうな感覚が掴めた。
この感覚が残ってる間にやらないとまた忘れてしまう。そこからは今までなら考えた事も無いやり方を取り入れた。
自分の中で作られたプライドという名の常識、型を壊すという事は、とても難しかった。理解を得る事も大変だった。だけど、そのやり方に自信は持てていた。
その手応えは、少しずつ確信に変わり始めた。
後はその確信を残された時間で現実に変えて行くだけだ。
そう思い続けて、もうすぐその集大成をぶつける瞬間が来る…
今はもう、自分の為だけにバンドでドラムを叩くモチベーションは残っていない。
Zinnia Staticeのライブで喜んでくれる人の存在
この俺を必要としてくれる奴らの期待に応えたい気持ち
「ありがとう」の言葉
-誰かの喜ぶ顔が見たい-
もう、それ以外に楽しみが無いんだ。
その想いは、これからも変わる事は無い。
カッコ悪くて上等。
どんな形であれ、来た人全員喜んで帰って貰いたい。それは
演者もお客様も含めて4/15に時間を割いてくれる人全員だ。
最高にする為に、最高の準備を進めてます。
俺の引退試合にする気なんか全くない。
今まで溜めていた事、文章にしてスッキリしました。
あの時の自分とお別れする意味も込めて記しました。
長文駄文、失礼致しましたm(__)m
2018年4月15日 Fireloopで
笑おうぜ。
皆の心にこの日を刻んでやる。
4/15(日)
天王寺ファイヤーループ
Zinnia Staticeレコ発ライブ
今夜、変わらぬ想いをあなたに
OPEN 16:00〜 START 16:30〜
ticket 2000円 drink 500円
ACT...
tADu
CANDY CANDY
WONDER CITY BOYS
Zinnia Statice