HEART OF ROCK | Yoshi's blog"Swing the Rod and Stick"

Yoshi's blog"Swing the Rod and Stick"

Drumと釣りが好き。
それは自分の生きた証。

今から5年前、僕は色々ありまして長い間、心の病を抱える事になりました。

その頃、当時やっていたバンドが絶好調で、僕は個人で今のようなサポート活動を始めました。自分も凄く意気込んで活動していましたし、目に見える結果が沢山出て音楽が楽しくて仕方ない時期でした。

そんな時、突然悪夢が訪れました。まずは当時の恋人に「将来性がない」と言われ別れを告げられました。
同時期に色々あって調子が良かったはずのバンドに不満を抱え、それを相談出来る人もおらず一人ぼっちのような気持ちになっていた時に一つの出会いがあり、唯一その相談を出来たその人の事を僕は本気で想っていました。
でも…その人にも同じような事を言われ、今まで頑張ってきた事は何だったんだろうという思いが生まれました。でもバンドにはやりがいを感じていましたし、それを諦める事はしたくなかった。だけど、保証のない夢を追う事が意味する事…それを何度も経ちきろうと試みました。でも結局は記憶が振り返し、長い間その出来事を引きずり、自信がない事を隠すために虚勢を張っていた。それが僕が長く抱えていた心の病です。
そしてそんな思いを抱えながらやり続けたバンドも崩壊し、応援してくれていた方々も離れ、何も無くなってしまいました。

そんな状況では音楽を置かざるを得なくなりました。現実的な問題に立ち向かうためには音楽の夢を捨て、安定の生活を送る事が答えでした。だけど志し半ばの夢を諦める事は出来ず、音楽も辞めようとは全く思っていなかった。会社員になり、音楽中心で生きていた頃を思えば、時間も無くなりましたが可能な限り、出来る事だけでもいいからやり続けようと思っていました。

だがその結果は「最低限」僕はそれすら出来なかった。好きな事の中途半端は僕には屈辱でしかなく、その時の環境を恨む反面、こうであるべきなんだと信じこむ自分もいて、一気に目標を失いました。
それは音楽を始めて一番の挫折だった。この時は本当に音楽を捨てる気でいました。
そんな時、音楽仲間の協力もあって再び心に炎が灯りました。「音楽を捨てるな」という声が心の中で響き始めた時、知り合いに聞かされた音楽がありました。

知り合いからはそのアーティストのドラムをコピーしてくれと言われました。
率直な感想、それは完全に無理ゲーでした。ただでさえ出来ないフレーズが延々と続く難しさ。試みはしましたがやはり折れました。
ただ、その頃僕は挫折の悔しさからドラムをやり直そうと思い、師事を受ける事にしました。そこで教えて貰ってる事が出来たら、まさかあの曲が出来るんじゃないか?と思っていました。

やはり、その通りだった。フォームを解体し一から作り上げた時、完璧とまでは当然行きませんが、投げ出した事を思えばかなり近くなっていました。

ー限界は己が作り出す物だー

僕が好きな言葉です。自信がなくなっていた時はこう思う事が出来ず、これ以上伸びるイメージが湧かない…だからこそ音楽を引退すべきだと思っていました。

でも、壁を破る事が出来ました。
間違いなくこの音楽に出会わなければ壁は破れなかった。

そのアーティストは全く知らない訳ではなく、それまでは多少好き程度に聴いていました。その理由は、僕が単純に知らなかっただけでした。ある一曲だけが格段に有名で、音楽やらない人でも知っていると思います。
僕が練習しろと聴かされた楽曲はあまり知られていない楽曲で、最初はドラムを聞く為だけに聴いていました。

ですが気付けば何度もその音源を再生し、ほぼ毎日のように聴くようになっていました。 どうして今までこれを聴かなかったんだと、衝撃を受けていました。 もう今の僕にとっては生活の一部みたいな音楽です。

僕はプライベートでこのアーティストの曲を練習しまくりました。今も一人で練習に行けば続けています。気付けば世に出回っている楽曲は全て聴いていました。

それでもまだ、心の病を引きずり折れそうだった心境は、いつもこの音楽の歌詞が励ましてくれました。

ーもっと頑張ろうー

這い上がろうとしていた僕には強力なメッセージでした。
だからこれだけ、愛している。
どう捉えるかは人それぞれだけどもっと知って貰いたいと思う。

僕の軸みたいなアーティスト。
好きな人はタイトルで察してるでしょう。

「SIAM SHADE」
18日、埼玉まで会いに行って来ます。