僕は3年前、長い間戦って来た船を降りた…いや、船が沈んだ。
それから今に至るまで、いろんな所でドラムを叩かせて貰った。
その数、ざっと10組ぐらい。Drop Hipももちろん含めて。いわば一発仕事が大半です。長期でやったのはDropぐらい。
その3年間…僕は大きな声では言えないけど、一つの悩みがあった。
Dropにいた間は忘れていたというか、意識しなかった。先の事を考えていたし、期待もしてた。
今更だけど、ずっといるバンドだと思ってたからです。
だけど結局抜けて、見つめ直せば一つの結論に至った。
ひょっとしたら、今までの事はそのためだったのか?
当たり前だけど、僕一人では何も届けられない。
どんなにいいボールを投げても、取ってくれなきゃ暴投だ。
僕はいい球は投げれない。だから、巧みにリードしてくれる女房がいて、初めて生きるんだと思う。
もう僕は確信している。
僕がボールを投げられるのはあのミットだけだ。