一日遅れましたが
8月31日はDROP HIPのライブでした。
僕とBaのミノルさんが入ってからは初めてのライブ。
かなり特別な感情がありました。
本当に感謝の一言じゃ表せない。
本当に今日は感謝する方しか見当たりません!
共演者の方々
スタッフの皆様
見守ってくれたお客様
そして僕を迎え入れてくれたDROP HIPのメンバー1人1人に
ただありがとうと言いたいです。
この日をこうして迎える事が出来て
感謝の言葉以外、何もありません。
僕は私事ですが、2年間バンドから離れていました。こんなライブは本当に久しぶり。やっぱりステージは最高の場所でした。
知っている人は知っていると思いますが、2年間僕は挫折の旅に出てました。
2011年。僕は10代の頃からやっていたバンドCokeを失った。
それから夢を置き、就職もして普通の生活に戻りました。
でもやっぱ音楽はやりたかった。
そして去年。もう一度バンドをやろうと思い、意気投合した方々と新しくバンドを組みました。
大切な気持ちを置き忘れたまま。
それが僕にとって最大の挫折への第一歩でした。
そのバンドが悪かったという訳ではありません。僕個人の問題です。
ちなみにそのバンドはもうやってません。
去年の今頃…
僕は音楽人生史上最大の不調と最大の壁にブチ当たりました。
僕は去年、イベントを企画しました。
お世話になった方々に喜んで貰いたい、そして音楽に対するモチベーションが下がりつつあると思った自分に刺激を与えたいという思いがありました。
だけど結果は全く出なかった。
というより僕の信頼問題に関わるぐらいの失態を犯しまくった。
確かに考えていた予定が大幅に狂って、どうしようもなかったってのはあったけど…それは100あるうちの10くらい。
残りの90は完全に自分のせいだ。
焦り、不安、自信のなさから来る悪循環。
当たり前に出来そうな事
他人の事であれば文句を言いまくっているような事
それが全く出来ない。
それが積み重なると恐怖に繋がり
頭の中がおかしくなった。
ストレスなのかはわからないけど経験のない体の壊し方もした。
自分の事が死ぬほど嫌いになった。
普通の仕事の方もうまくいってなくて、毎日が嫌で仕方なかった。
それだけが原因じゃないけど結局蓋を開けたら中途半端な事しか出来ない。
バンドぐらい気楽に好きな事やればいい、という考え方は嫌いじゃない。むしろ本当はそれぐらいの気構えでいた方がいいと思う。
だけど僕にはそれが出来ないんです。
Cokeの時からそうだけど
僕のライブに来て!というわがままに時間を割いてくれて、お金を払ってくれる人がいて、毎回とんでもなくクソなプレーを見せてるのにまた次のライブに来てくれる人がいる。
そういう人達の事を思うと遊び感覚ではやれない。
僕はこの辺の線引きがかなり下手ってだけです。
だけど現実的には
こういう事を言えない立場だった。
Cokeが無くなって、久しぶりに会った音楽仲間達には口を揃えて言われた。
「熱くなくなった」
「雰囲気がなくなった」
…何も言う事はない。
言葉は違うけど、似たような質の事をCokeのメンバーからも言われた事がある。
話を戻すけど、そこでようやく自問自答して気付いた。
僕は実際対した事ないくせにそれまでの環境とか経緯があったから調子に乗ってただけ。
本当は何もない人間だった。
そこに最後まで気づけなかった。
自分にとっての音楽はこの程度。
そういう事を考え始めると
Cokeの時に知り合った
今のシーンで全力で音楽してる人に対して
何て顔合わせたらいいんだよ。
そうなると確実に俺はゴミ以下の存在だ。
もう俺は何もやれない。
少しずつこういう気持ちになって来た。
楽器を置こう。
限りなく本気で考えていた。
その僕が開いたイベントが去年の10月。
翌月、違うバンドでliveが決まっていました。
それは約束だからやろう。
でもこれが終わったら音楽を辞めよう。
今だから話せますが本当に思ってました。
だけどその練習でこのボロボロな奴を受け入れてくれる仲間がいて、少しずつ調子が戻り始めた。
どうしてまだ僕なんかの事を見てくれてるんだろう?
そんな事を時々考えていたけど、僕の事を心配してくれてた人もいたし、そんなに落ち込む事じゃないってみんなに言って貰えた。
プレーヤーとしての悩みも
人間としての悩みも
かなり聞いて頂きました。
そしてこの練習で見えた。
まだ俺は限界を越えられる。
僕が調子を取り戻せたのは環境とか人がよかった…ってのは確かにある。
だけど根本的な問題は
僕が自分で作り出した限界という枠にハマって
音楽から逃げ出そうとしてるだけじゃないか。
そういう気持ちが出てきた。
それぐらいから見失っていた気持ちという忘れ物を探し始めた。
声に出しては言えなかったけど
素直になればなる程簡単に見えてきた。
そして年が明けて今年になり
僕は新しい自分に出会うべく
自分と約束をしました。
僕がOKを出すまで人前で音楽をしない。
しばらくは自分の修行に充てる。ずっと我流でやって来たけど、ドラム教室にも通い始めました。
その思いを持って毎年恒例の初詣に行き、何気なくおみくじを引いたら大吉が出ました。
しかし僕は大吉が出た事よりも
神様のお告げに震えました。
暗示の内容はざっくり言うと
「心を固く持ち、一時の不幸に騒ぐな。本業をよく守り、静かに時が来るのを待て」
あまりにも自分の目標とドンピシャで当たりすぎた。
音楽をしっかり練習していれば
必ず時が来る。
僕にはそうとしか聞こえなかった。
そして3ヶ月ぐらいしたある日の事。
DROPのVoタイチ君と電話で話した。
元々親好があったので、音楽の話なのはわかってたけど
その内容は衝撃だった。
「ドラマーが抜けたから、ウチに来ないか?」
何の迷いもなく加入を決めた。
ある程度どんなバンドか知ってたっていうのもあるけど、本当の理由はタイチ君と音楽がしたかったから。
2年前に僕とタイチ君は一緒に音楽をしようと約束してたんです。
色々あって2年かかったけど
まさかこうなるとは思ってもいませんでした。
結構早く決まってたんですが
GtクニさんとBaミノルさんが受け入れてくれて初めてメンバーだから
スタジオに入る日までは黙っていました。
今回DROP HIPに加入して
壊れていた心のパズルは全て戻った。
確信しています。
もうあの時、音楽を辞める事まで考えていた俺は完全に死んだ。
それをプレーで証明する、なんて出来たらそりゃ格好いいけど、自分のプレーがどう聞こえるかなんかわからない。というより僕は雑でクソなプレーしか出来ない。
だけど気持ちを取り戻した事で
DROP HIPというバンドのliveをMAXに盛り上げる努力は出来る。
そういう所に力を惜しみ無く出す
それ以外に方法はないと思った。
音楽やってる人間が変化を告げるのは言葉ではない。プレーしかない。
そう信じて今日までやってきた。
だけどうまくいったのかダメだったのか、そこに答えなんかない。
ただこの瞬間に甘んじたら
俺は絶対に約束を果たせない。
今やっとスタートラインに立てた。
これからが本当の新しい挑戦。
いれるもんならずっとこのバンドにいたい。
その為にもこれから走ります。
かなり長かったですね(笑)
こんな長い文章を最後まで読んで頂きありがとうございました。
これからもDROP HIP
そしてYoshinoriをよろしくお願いします。