川沿いの並木道を歩いた。

落ち葉舞う、冬のローマ。


イタリアは車もエスプレッソ(急行)だ。

ビュンビュンと流れる車の隙を見て道路を横切る必要があった。



「真実の口」から1つ隣の「ピラミデ」駅まで。

途中、「テスタッチョ市場」という市場で地元の生活を少しだけ垣間見ることが出来た。


「ピラミデ」駅には小さめのピラミッドがある。

白くて新しいように見えるけど、(ちゃんと)ローマの人のお墓らしい。

「ピラミデ」駅から地下鉄に乗って「テルミニ」駅に戻った。

フィレンツェ行きの電車のチケットは取ってあるので、時間通りに電車に乗らなくてはならない。

「テルミニ」駅で昼食をとってから、預けている荷物を取りにホテルの方向へ向かった。



電車に乗る時間まではまだ少し時間があった。

荷物は大きいので、少し時間をつぶしてから荷物を受け取ったほうがいい。

「テルミニ」駅周辺はあまり見所がないので迷ったが、ちょうどホテルの近くに興味深い場所があった。

「ローマ三越」

レップブリカ広場を囲む建物の一部にローマの三越が入っていた。


「三越」に足を踏み入れると・・・

「いらっしゃいませ!」

従業員は、日本人もイタリア人もいたが、日本と同じように日本語で対応してくれた。

ホテルのそばにこんなに安心できる場所があったとは・・・もっと早くくればよかった。

「ローマ三越」の中には休憩所もあり、ミネラルウォーターが飲み放題。

ヨーロッパでは公衆トイレは有料の場合が多いが、デパートなのでトイレも無料。

客は日本人だらけで、海外にいるという緊張感はない。

ちょっと時間をつぶすのにはピッタリの場所だった。



そして、ローマに別れを告げる時が近づいてきた。

ホテルで受け取ったキャリーバッグをガラガラと引きながら、ローマに到着した夜にドキドキしながらホテルを探して歩いた道を歩く。

・・・ローマでは危険な目にもあったけどまた来たいな。

おしゃれなイメージを持っていたイタリア。

ローマで感じたのは、陽気で調子のいいイタリア人、スケールの大きな建造物や彫像、ワイルドな運転に地下鉄。

ちょっと見ただけだからわかってないかもしれないけど、一言で言うとローマは「男らしい街」だなと思った。


ローマで味わったスリルも終わってみたら良い思い出。

スリルと感動、ドキドキの連続だった。


トレビの泉に投げ入れた10セントが、きっとローマへの再訪を叶えてくれるだろう。

そう信じて、フィレンツェ行きの電車に乗り込んだ・・・



フィレンツェ一人旅
に続く・・・

「プロント!!プロント!!」


プロントというのはイタリアの「もしもし?」って意味みたいなんだけど、トンネルに入るたびに隣のオヤジがうるさい。

そりゃあ、トンネルに入ったら携帯の電波も途切れると思うんだけど、ハリウッド映画で飛行機との通信が取れなくなった時くらいの勢いの「プロント!」だ。


ローマからフィレンツェへはユーロスターという電車で移動。

日本の電車の車内では携帯電話の使用は禁止されているが、その電車の中での携帯の使用は、いかに使いこなすかのコンテストが行なわれるのかと思わせるほどのポピュラーアクションであった。

2人以上の人が同時に携帯を使用している場合は声がでかくなる。

人数が増えるとエスカレート。

お国柄?


旅行中の電車の席はすべて窓際を選んだ。

頭の中では石丸謙二郎のナレーションと例の音楽。

世界の車窓を楽しむ為だったが、もう外は暗くてほとんど何も見えなかった。

それでも時々窓の外に流れては消える光に目をやりながらこれから先の旅のことを想う。


これから向かうフィレンツェは今回の旅の一番の目的地だ。

そもそもは年も明ける前のこと。尊敬するバッグデザイナーからメールが届いた。

1月にフィレンツェで開催されるメンズファッションの展示会、「ピッティ・ウォモ」。

その、世界最大級のメンズの見本市が行なわれる期間に、ニューコレクションを発表するのだそうだ。

その展示会への招待状を頂いたので、イタリアへ行くことを決め、ついでに以前から行きたかったフランスや、バリ島で出会った友人がいるベルギーへも行こうという勢い任せの流れでヨーロッパ旅行のプランを立てた。

招待を受けたのはいいけれど、イタリア語も英語もしゃべれないのに行ってもいいんだろうか?

ニューコレクションの展示会自体もどんなものかわからないし、フィレンツェの地理もよくわからない。

まあ、行ってみたらわかるし、どうせなんの準備もできないので心配するのはやめにした。


少しでもイタリア語が理解できたらいいなということで、日本から持ってきた電子辞書を開く。

シャープのPapyrus PW A700

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(半年前に大手家電量販店で買った時は35,000円くらいだったような・・・汗



英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語、中国語、韓国語の7カ国の辞書が入っていて、しかもしゃべってくれる。

会話の為に実際に利用した場面はそんなに多くはなかったけど、言葉がわからなくて困ったときにはこれを開けばよかったので安心できた。

電池はちょうど昨日切れた。

単四2本で半年くらい持ったので、暇つぶしに頻繁に開いても問題ないようだ。


列車がフィレンツェに付くまで隣のプロントおやじと言葉を交わすことはなかったけど、フィレンツェのサンタマリアノッヴェラ駅が近づいたとき「スクーズィー」(すみません)と声をかけたら、にっこりと笑って道をあけてくれた。

イタリア人の笑顔は裏がなさそうで、なんかいい。

習慣的に愛想笑いを返した自分の笑顔が気になった。


フィレンツェの駅に到着してホームに降りる。

ホームから出入り口の上の方を見上げると「ドルチェ&ガッバーナ」の大きな広告があった。

イメージどおりのイタリアに来たかな?という感じでちょっと嬉しかった。


到着は夕方6時頃、ローマに到着したときのことを思って、もう暗いから早足でホテルに行かなきゃと思った。

しかし、駅の外に出てみるとローマの夜とは印象が違って、非常に賑やかだ。

まだ時間が早いのとピッティウォモの開催期間中だからというのもあるのだろうか?

駅の近くから日本人の姿もちらほら。

気は抜けないけど、なんだか楽しい雰囲気だ。

地面のタイルには絵が描いてあるのかな?

横浜の山下公園の近くと同じ感じ?

人が通っていないそのタイルの上で立ち止まって地図を確認することにした。


すると、1人のイタリア人男性がすっ飛んできた。

血相を変えて、こちらに何か訴えている。

何を言ってるかはわからない・・・


そのイタリア人が地面を指差しているのを見てハッと思った。

重たいキャリーバッグと自分の足の下にあるものはタイルじゃなかった。


絵 じゃん・・・


イタリア人は相当嘆いているようなので絵を買い取ろうかとも思ったけど、荷物になるし、いくら請求されるかわからない。

そんなふうに買い取られても彼も本位じゃないと思うし、申し訳ないと思いつつも謝りながらその場を立ち去った。


この場を借りて、ごめんなさい。


そうだ、疲れてるんだ。

俺は疲れてる。

早くホテルに行かなくてはならない。


早く休みたいという一心でホテルに向けて歩き続けたが、交差点で立ち止まった時に衝撃に襲われた。

それは、バットで殴られたくらいの衝撃だった・・・



つづく・・・


強い衝撃に、立ち尽くしたままボーっとした。





わかっていたはずなのに・・・










やっぱり大きい。





フィレンツェのドゥオモ

フィレンツェのドゥオモ
(携帯のカメラで撮った数少ない画像のひとつです汗


道路を一本挟んだこちら側にはお店などの普通の建物が立ち並び、その地点に達するまで姿を確認することができなかったので、突然現れた奇抜なデザインの建築物にビックリ!



ドゥオモは壮大で美しいだけではなくて、フィレンツェの街に馴染んでいる。

馴染んでいるというより、ドゥオモを中心にフィレンツェの街ができているという感じ。

フィレンツェのホテルなどの場所を探すのには一番の目印となるし、地元の人は待ち合わせにも使っているような雰囲気だ。

とにかくインパクトのある建物で、日常的にそれを見ている人たちが羨ましく思えた。

この建物は500年以上も前から、そこに住む人々や街全体に多大な影響を与えてるだろう。

フィレンツェが芸術の都である理由、そして、イタリアがイタリアである理由がわかったような気がした。



人によって感じ方は違うと思うけど、自分は本当にこの建物が好きで、ずっと見ていたいという気分になった。

疲れているのも忘れて写真を撮っていたけど、ドゥオモはずっとこの場所にあるから、フィレンツェに滞在中はいくらでも見ることができる。

まだ、感動は覚めやらないが、とりあえずホテルに向かうことにした。


フィレンツェ一泊目のホテルの名前はアルベルゴ フィレンツェ(Albergo Firenze )。

アルベルゴはイタリア語でホテルの意味。

フィレンツェの英語読みがフローレンスなので、「ホテルフローレンス」か。

「ホテルカルフォル二ア」見たいな感じか?

かなり、どうでもいい。


駅からドゥオモを挟んで逆側は、フィレンツェの中心地になっていて夜でも賑わっている。

ローマにもあったレップブリカ(共和国)広場はここにもあるが、ローマのものとはイメージが違った。

広場の端のほうでライトアップされた小さなメリーゴーランドが廻っている。

ローマの夜は不安だったけど、フィレンツェの夜は楽しい雰囲気だ。


アルベルゴフィレンツェは広場からすぐの場所にあって、周辺には飲食店もあった。

ホテルの部屋に着くと疲れがどっと押し寄せて、ベッドにぐったり。

夕飯を食べに街に出たかったけど、あまりの疲れにフロントで買ったビールを飲みながら、朝食の時に頂いた乾いたパンみたいなやつを食べた。

ビスコッティっていうのかな・・・?


このホテル、「アップルワールド」さんで検索すると1つ星になってるけど、フロントの対応も良いし、部屋も明るくて居心地が良かった。(バスタブはなかったような気がする。)



このホテル、また利用したいなーと考えていたところ・・・・






再びフィレンツェに行くことが決定しました!!




今回もアルベルゴフィレンツェにお世話になるかも。

(今度はもう少しデジタル画像を撮ってこようと思います・・・汗