先日お話した親子共演作品のつづきです。
振りがだいたい決まり、曲のテンポもほぼほぼ確定したところで娘といっしょに合わせてみました。
ド素人の振付で、バレエの先生にお見せしたら「なんじゃそりゃ」の突っ込みどころ満載だとは思うのですが、振付をしながら作品を作る工程はなかなか面白い体験なので、ちょっとレポートしてみます。
ちなみに作品の構成はこんな感じ(3分以下です)。
前半 モチーフを組み合わせた動き
中盤 二人で絡みながら動く
後半 カノン的な動き
フィナーレ 回転などしながらポーズまで
まず1回目は「ざっくりとした振り入れ(主に前半)」でした。
曲やだいたいのイメージは娘(=Aパートとします、私=Bパートです)に伝えてはいたのですが、ちゃんとしたバレエスタジオをレンタルしてこの日初めていっしょに動いてみました。
前半は移動は少なめで、作品のモチーフとなるシンプルな動きを組み合わせた感じです。
今回はクラシックバレエが基礎ではありますが、ザ・クラシックではない動きもたくさんあります。
モチーフで何を表現したいかを伝え、そのテーマに合ったラインを話しあいながら確認をしました。
身体の向き、手の高さ、顔のつけかたなどを細かく決めて、実際にテンポの中でそのラインまで持って行けるかなども検証しました。
娘からの提案もあり、たとえばこのアンオーは手は外からか内からか、など細かいところを決めました。
この日は1時間しか時間がなかったのとスタジオが狭めだったので、前半部分だけで終わりました。
次の2回目は「中盤・後半の振りと移動の確認」でした。
2回目は広いスタジオを自主練グループでシェアさせていただきました。
まずは全部を通してみて、そのあと移動や位置決め、後半の絡みなどを中心にやりました。
※なのでこの時は他の方もいらっしゃる中での振り確認になっちゃいました(笑)
最初に全部通したときに、娘に後半の振りがぜんぜん入ってないことがわかり、言葉の説明だけじゃ足りなかったことを反省しました。
ただ、言い訳すると、後半は移動がとても多くて、その動きがカノン的な感じになっているのでやってみないと動きのラインがわからん!というのもあり、うまく伝えられずにいたのです。
他の方が練習しているあいだに隅っこのほうで、後半のカノンの動きを説明しました。
カウントを塊(セット)に分解して、全4セットの中でAパートとBパートがセットごとにずれた動きをすること、その時にできれば大きく移動したいこと、もしかしたらテンポ的に難しいかもしれないからとにかくやってみようという話になりました。
次のシェアの番のときに後半部分をなんどか繰り返してみると、交差移動がけっこう厳しいことがわかり、とりあえずカノンをパラレルで動きながらやることにしました。
でも、ここは個人的にはどうしても交差に移動したい(舞台を大きく移動したい)のであとで変えるかもしれません。
後半のカノンは大きな課題となりました。
そしてもうひとつの山場、中盤の二人で絡みながら移動していくところ。
絡みで「前に行く人」の動きは決めていたのですが、後ろになる人の動きは距離を見てみないとわからないので、実際に動きながらテンポに合う動きを決めようと思っていました。
なのでその場で考えて振付をしていきました。
できるだけ理想的なラインと動きを実現したいのですが、技術力の問題もあり難しいです。
でも、カノンのところよりかはいいかな?
ちょっとまだ課題はありますが、この部分はこの日でだいぶできあがったと思います。今後もうちょっと詰めていく予定です。
そして最後の部分は回転とポーズなのですが、ポーズへの入りでAがかなり難しいことをやる予定になってたのですが、厳しそうだったので無難なものに変更しました。
まあ、ここは本当に最後の部分なのであとで考え直してもいいやと思ってます。
というわけで、2回やってみて、頭の中ではだいたい決まっていたつもりだった振りが、現実レベルになるとなかなか綺麗に落とし込めないことを実感しました。
ただ、とりあえずは通せたのでまずはよかったです。
あとは動画で撮ってみて、スッカスカに見えないか、妙な間が空かないかなどをチェックしていきたいと思います。
うーカノンを交差にしたい。。。。
また進捗があったらお伝えします。