これは認知行動療法のワークブックですね。
 数年前に買って一度は読んだはずですが、新たな気付きがあって読後感は爽やかです。

 一番印象に残ったのは133ページからの特攻隊の教官のエピソードですね。

 また、一番印象に残った言葉は163ページの、

人が死んだあとに残るものは、
集めたものではなく、
与えたものである。
by ジェラール・シャンデリ
出典「22世紀への伝言小村正観
(弘園社)

著者に「小村正観」とあるのは「小林正観」の誤植であり、私自らがボールペンで修正した跡があるので、初めに読んだときも気になったんでしょうね…

 ペットの犬と一日かけて、犬が散歩したくなくなるまで歩いてみるのは良いアイデアだと思いましたが、動物虐待にはならないですよね。


 これは私にもわかりやすかった。

 いや、わかった気になっただけでわかってないのかもしれませんが。


  しかし一つ疑問が…


 渋沢栄一さんの本を読んだとき、仏教やキリスト教などの宗教はキセキを売りにしているから胡散臭くて信じる気になれないとおっしゃっておられたので、


「そうそう分かるよ…栄一…」


と時間を超えて対話したものですが、この本では、「ブッダは超自然的なパワーには頼らなかった…」と書いてあって、どちらがホントのことか気になりました。


 因みに最も印象に残った言葉は、146ページ。


「自分の罪過を指摘し、叱ってくれる智慧深い人というのは〜〜」


ですかね。この年になると叱ってくれる人もいなくなってしまいましたが。


 私はいつになったら大人になれるのでしょうか?


 そんなこと知らんわ!(爆)



 アル中(正式名はアルコール依存症)になると医者から「アル中は嘘つきだから、あなたの言うことは信じません。と言われます。昔の話ですが。今はそんなこと思っていても言われません…私が入院している病院も接遇マナーは徹底されています。否、マナーというテクニックでは説明することのできない真心すら感じます。食事も美味しく、窓からの景色も素晴らしい、許されるならばずっと暮らしていたいくらいです…


 話が逸れました…


 アル中は原則として正直者です。そして人付き合いは苦手です。何かに集中すると周りが見えなくなるくせに勝負ごとには弱く、小心者の甘えん坊で腕時計へのこだわりが強いというのが私のもつアル中観です。


 嘘がダメなことは分かっています。ただしダメとしか分かっていません。一途で融通がきかないのもアル中の特性です。応用や例外という概念がないだけに一線を超えると戻って来れません。


 嘘をついてしまうのはお酒に脳が乗っ取られているせいもあります。


 アル中は人に頼れないのです。人に頼れないからお酒に頼るのです。そしてお酒にも頼れなく(アル中に)なると、やはり人に頼らなければ生きていけないと悟ると思うのです。悟れないまま鬼籍に入られる方もおられるようですが…


 今さらに亡き父の想いがわかってきたような気がします。