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食事の前には必ず言いますよね。私も言ってました。よく意味も考えずに。何故言うのかと問われたなら「そこにメシがあるから」と答えていたでしょうね。
私にとって食事は食欲を満たすだけのものでした。栄養を補給するための作業でした。なので、かける時間は短いほど良く、自然と早食いになってました。そこには感謝の気持ちはなかったですね。
ところが最近この本を読んで、食べるということは動植物の命をいただくということなのだなと思うようになってきました。捧げてくれた命に感謝して栄養を無駄なくいただかなければ、と考えるようになり、栄養を消化吸収してくれている自分の胃や小腸、大腸にも感謝と思いやりの気持ちが自然と沸き起こってきました。消化器官に負担をかけないようにと、よく咀嚼するようにもなりました。胡麻の一粒一粒を噛みしめるように。歯にも感謝です。食後は思いやりを持って磨きます。
今、私にとって食事は「命をいただく神聖な儀式」となっています。
