ほぼ2年も放置してた出産日記。
自分の記録として残しておきたいので
いまごろ再開。

その1 http://ameblo.jp/cojica/entry-11653405493.html
その2 http://ameblo.jp/cojica/entry-11659420694.html

半分パジャマ姿した父さんが
「ほら いくぞー」といってひとりサッサカ歩いていく。
おおい、いくぞじゃないよ わたしの荷物もってよー
あなたの娘が痛みでうずくまってる姿がみえんかねー

よく出産時のはなしで
のほほんとした旦那に腹を立てる妻のエピソードをよくきくけど
ああきっとこういうことなんだろうなあと実感。

病院まで車で10分。
陣痛が10分間隔だから 車にのる直前に
ひと陣痛をやりすごして乗り込めば
車中で苦しまずにすむだろう
というわたしの予想に反して車のなかでまた陣痛。
おいおい 10分きってるじゃんか。

窓の上あたりについてるハンドルみたいなとこを
ぐーと握りしめて痛みにたえる。
横で父さんはとくに心配するでもなく平気な顔してる。
よくそんな普通でいられんなー
娘がこんなに苦しんでいるというのに。

ああそれにしたってなんなのもうこんなに痛いって。
想像してたより痛いし早いし怖いんですけど。

病院到着。深夜12時。
病院さえついてしまえば2、3人の看護士さんがやんやとあらわれ
いろいろケアしてくれるだろうから
もう安心だと思っていたけど
対応してくれたのは看護士さん1人。ほかにはいないよう。
自分でいそいそと薄暗く静まった病院内を歩いて進む。
夜ってそんなものなのね。こころぼそい。

子宮口を調べてもらうと7センチだという。
すぐ産まれるってことはないだろうから
個室で待ってることに。
すると父さんが
「じゃあ俺は帰っていいよな」というのでびっくりした。
えええー 帰るかね普通。こんな苦しんでる私ひとり置いてー。
シンジランナイ。
「俺がいたってやることないだろ」
そりゃそうだけどよ。。

…いいよ 帰って。

「なんかあったら電話しろよ」

はあ。そりゃするわ。

母さんならいてほしいけど父さんがいてもたしかにしょうがないかもな。
眠いんだろうよ。
父よ寝るがよし。あしたに備えるがよし。
やれやれ。父だからまだしも これが旦那だったら腹立つだろな。
腹立つっていうか幻滅だろな。

そうして父さんは宣言どおりサッサと去って行った。
看護士さんも「なんかあったらナースコールを」といって去って行った。
簡素な病室にわたしひとり。

そしてすぐにやってくる痛み。
布団に横になって休むとか そういうレベルじゃない。
ぐえええええええええええええ。いてーーーーーー

これからわたしひとりでどうしよう。
ああこころぼそい。


つづく。