今回は、「私はいない」を体験する方法のレッスン1を書いていきます。
「私はいない」の「私」とは、ネタバレをすれば、自我です。本当の私である真我ではありません。
探求の初期には、これがなかなか理解できません。
この自我とは何でしょうか。それは、個人的な私の思考です。簡単に言えば、心と思っても良いでしょう。
20世紀最大の覚者ラマナ・マハルシは、真我探求において、自らの内側で「私は誰か」と問うことを推奨しました。
「私は誰か」と問うことで、私の源まで到達するのです。
この源に留まり続けることによって、「私はいない」を理解できるようになります。また、最終的にはこの世の真理も理解できるようになります。それが、真我実現です。
では、実際にやり方を紹介します。
まず、目を閉じます。そして、意識を内側に向け、感じられるだけいっぱいいっぱいの広さの透明なスペースを感じてください。
スペースを感じたら、「私は誰か」と問いかけます。このままスペースを感じながら、返事を待ちます。
そう、返事はやってこないと思います。ただ、静寂だけが残っています。透明な無の静寂です。
この静寂が、真我です。
えー、これだけ?と思うかもしれませんが、これが真我探求の入口です。
覚醒には、これを続ける熱意が必要です。
ラマナと同じく、偉大な覚者であるニサルガダッタ・マハラジは、覚醒には探求者の熱意が必要だと言っていました。
私も自らの体験から、本当にそう思います。
次回はさらに踏み込んで、「私はいない」を感じるレッスン2を書いていきます。