抗がん剤の話 | デカチワワとリンパ腫とわたしのblog

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愛犬デカチワワのコハル(2012.11.20生まれ)に2017年1月
悪性リンパ腫消化器型が見つかり、2018年3月3日
コハルはお空へ旅立ちました
その闘病記録と、新しくお迎えした保護犬の芽のこと
たまにぬこ様、私の雑な日常も☆

ブログしばらくサボっていきなりこのタイトルですがパンダ

 

 

コハルの抗がん剤の記事にコメントをいただいたので

経験上のお話を少し(かなり)させてくださいUMAくん

 

 

恒例の去年の今日の可愛いコハルさんパンダラブ

 

 

 

コハルは悪性リンパ腫消化器型B細胞

見つかった段階でステージⅢでした

 

 

消化器型はその名のとおり

小腸や大腸などの消化器に腫瘍ができる病気です

 

 

検査によってはもっと細分化されるのかもですが

コハルの場合、癌化している細胞の種類は「B細胞」でした

 

B細胞は、

進行が早く悪性度の高い癌細胞が比較的多いと聞いてましたが

抗がん剤の効果は期待できるという話でした。

 

 

コハルはステージⅢという診断でしたが

当初他の部位に転移はなかったものの、腸管の一部が

全体的にぼわんと腫れてるイメージというか、なんというか。

 

余命は、

抗がん剤で治療を行っても

1年ぐらい。。。という話だったので

 

それまでは楽しく、そして穏やかに

悔いのない1年にしようと決意したことが昨日のことのようです

 


 

ワンコさんの抗がん剤治療も

人間の治療と同じく

数種類の抗がん剤を組み合わせて

体調に問題がなければスケジュール通りに行う感じで

 

コハルの場合は当初CHOPプロトコールという作戦でしたが

 

下痢Pハンパなかったんで

予定通りにはいかず

 

こんな予定変更は、コハルだけじゃないと思うし

それに、これが最適って作戦でも

試してみないとわからない的な博打的なところもあるという。。。

 

ちなみに

コハルには副作用スゲーとか聞いていた

ビンクリスチン(オンコビン)が

一番長く、そして副作用もなく効きました

 

ぶっちゃけ、Lアスは最初の頃は効いたけど、

その後アレルギー発症で終了

アドリアシンは、コハルに長く苦痛な時間を与えるだけだったし

 

エンドキサンは飲ませるのに苦労した上、

毒を部屋中に揮発しまくるだけでほぼ効果なし(吸い込み注意注意

 

あ、コハルの場合ですがね。

 

 

一番最後の最終兵器

ロムスチンも頑張って抑えてくれました。

 

ロムスチンは、

今までの抗がん剤の効果が得られなくなったときに使うお薬で、

今までのお薬とは1ランク上を行く強いものOK

 

病院によっては、扱う(扱える?)お薬のレパートリーが

もっとあるのかも知れません。

症例数がハンパない病院とかね病院

 

コハルの病院では、このロムスチンが最強ランクでした。

 

 

過去にネット徘徊していたとき、

初回からロムスチンという仔もいましたし

 

悪性度の高いリンパ腫や癌とか

ステージ的な問題や症状、体質などがあるのかなとも思うし

 

お薬の選択とか順番とかは

その仔によって千差万別です

 

 

以前もブログに書いたんですが

ビンクリスチンは特攻タイプで

癌細胞を引っ叩き、時には蹴り落としまくって

腫れた腫瘍を都度しっかり縮小させてくれました

 

ロムスチンは、強いお薬な割りに?

防御タイプだったようで、というか

そのぶん癌細胞のチカラが強烈になってたからかもですが

腫瘍の腫れを現状維持する感じで

数ヶ月はファインセーブしてくれてました

 

 

 

 

コハルの場合の副作用は

今思うと、嘔吐&だるだる

 

最長でも2日に1回は必ずリバース

気持ち悪かったんだろうね。。。

 

あと、抗がん剤使うと、筋肉量が減るらしく

その影響でパテラが悪化ガーン

 

関節弱い仔はこっちも注意ですチュー

 

 

ロムスチンは骨髄抑制で好中球がほぼゼロ状態になって

週3ぐらいで病院へ行ったり(コハルはわりと元気でした)

その頃あたりから食欲不振になったかなぁ

 

 

でも、

いっぱいがんばったよね、コハル

 

 

 

抗がん剤というものは

毒をもって毒を制するということ

 

 

おそらく、ワンコの抗がん剤治療の際、

注意事項や誓約書のようなものに

書かれている、または口頭で説明されるかと思いますが

 

治療日から3日程度の糞尿、嘔吐物や血液に

素手で触っちゃイカンと書いてある、または説明されます

 

詳しい説明がない病院とか問題外かなと

 

 

私は1年ほど抗がん剤治療をしたコハルと一緒に過ごしてきて

今まで体調などには影響とか全くないですが、

 

抗がん剤は健康な細胞もやっつけちゃうので

やっぱり素手とかは避けるべきで

小さい子供、赤ちゃんと暮らすご家庭は特にしっかり防御して、

揮発性の高い抗がん剤(エンドキサン)は

換気しまくることをお勧めしつつ

万全な体制で可愛い我が子の悪性リンパ腫や癌に

トドメ刺しちゃってださいロケット

 

 

私はエンドキサンの揮発性に関してだけは

医師からの説明が無かったので

 

おしっこ後のシートを方付ける際に

思いっきり吸い込んで咳がノンストップ状態になりましたw

 

でも今のところ、虫歯以外は健康に過ごしてます(丈夫だね)

 

 

 

それとワンコさんの抗がん剤治療費ですが

 

ウチの場合は幸いにして、ペット保険に加入していたので

毎回上限1万円は保険がおりました(50%負担)

毎月保険料は3000円ぐらいでしたが

それでもかなり助かりました

 

 

抗がん剤治療は抗がん剤を打つだけじゃなく

週イチペースで検査代がかかってきます

 

しっかり計算してないので

お得意のざっくり勘定ですがニヤニヤ

 

ロムスチンまでは

抗がん剤1回で検査含め保険使って実費1万5千円ぐらい

1週間後の血液検査で保険使って実費5、6千円

 

1週おきに、抗がん剤→検査→抗がん剤→検査みたいな流れ

(Lアスは毎週打ったりします)

 

2週に1回ペースで抗がん剤で

1ヶ月に2~3回繰り返しなので

ひと月5~6万円ぐらいでした

 

逆にロムスチンは少し安値で、期間も3週に1回だったので

そちらは費用がさがったものの、それ以外の診察が増えたので

結局は毎月同じぐらいの費用だったと思います

 

ロムスチン→検査→検査→ロムスチン→検査→検査

 

この流れはあくまでコハルの場合で

その仔の状況で変わりますし

抗がん剤の量を減らして毎週打ったりという作戦の仔もいました

 

 

 

いろんな角度から、この病気は打撃してきます

ワンコにも、自分の精神的にも体力的にも金銭的にも。。。

 

抗がん剤を使う病気にならないことが一番ですが

それがわかれば、こんな辛い思いしないですもんね

頑張れ人工知能チュー

 

 

 

最後に

コハルには、寛解という

奇跡はありませんでしたが

 

 

辛い抗がん剤治療を経て

今でも元気に過ごしているワンコさんはいるんです上差し乙女のトキメキ

だから希望は捨ててほしくないなーと思います

 

 

辛いこと、悲しいこと、

決断しなきゃいけないこと

たくさんあると思います

 

でも、そんなママやパパを愛情深く見つめている仔がそばにいますニコニコ

一緒に居られる時間を悔いなく、穏やかに過ごされてくださいね

 

陰ながら応援してますグッ

 

長々お付き合い頂きありがとうございました