わたしは子どもの看病するのが好きじゃない。飽きてしまう。
こらえ性がない。乳児のお世話も、そりゃあもう忍耐。そうであった。
看病は好きじゃないけど、何もしないわけじゃない。もちろん。
比較でいえば、わたしの母はそれはもう献身的に看病してくれました。
父も母も、背中をさすってともし頼んだら、延々と疲れ知らずで背中を
さすり続けられる人。すごい。で、わたしにはそれできない。
たまに、情が薄いんかなとか、愛がないんかなとか、思わなくもないけど、
でも、そういうのがとてもダメな人間だということを、今は口に出してしまえるや。
愛はあんま関係ないやね、たぶん。
やれることやってるから、えらい。でも、その方面での忍耐力のなさすぎに
自分で呆れウケるのよね。
るぅが高校生になり、行動範囲も劇的に広がり、一緒に行動する時間も
劇的に減り、わたしはフリーダムな気分があっという間に広がって、
動物でいえば、母親が無慈悲な様子で子どもをけしかけて遠ざけるよな、
そんな時代に入ったなあと思う。こんにゃろ、もうマジめんどくさいねん!!
って、思ってる、本気で、心の底から(笑)
何がめんどくさいって、もう人間として自分でできる生活の中の些末なことを
自分でやろうとせずにまだとことんわたしに依存しとること。
妹に、何がイライラするって話をしてた。
何が良いとか悪いとかじゃなく、キミはそういう人なんだね~~~(笑)と
妹は笑い、「でもさ、あと数年のことじゃん!かわいいムスメじゃん♪」
ムスメはそりゃかわいい。
しかし、あと数年のことじゃんとは全然考えられんワシ。
今イヤなもんはイヤでしかない。
「ああ、キミ、時間の感覚ないもんねえ」
うーむ。そうなのかもしれんけども。
「キミって実は、役割にぜんぜん縛られないよね。母として、とか、姉として、
とか(笑。役割に苦しんでいる人に比べたら、~すべきが全然ない人だよね」
うん。ああ、ワカル。
あのねえ、一応、世間の役割ができなくて悩んだこともあるんだけど、色々
実はもともとなんにも縛られてないのね。
妹と比べても、そうなのね。わたしの身勝手さに妹は子どもの頃からイライラ
してて、20代になるまでわたしのこと嫌いだったのよね。わたしはそれにすら
気づいてなかったんで、そこにまた妹がイラついてなあ。
今じゃとても仲良しだけど、あ~可笑しい。
母が、わたしをどう扱ってよいか分からず、将来とんでもないことになるんじゃ
ないかと心配して育ててたっていうのも、まあ、今ならすごくよくワカルわ。
わたしのことは、わたしにしか育てらんなかったんだわ、結局。
母という人に、わたしは荷が重すぎたんだわ(笑)
あ、ハナシがこっちの方へ行ってしまった。
おしまい。