CAMPAGNOLO、FULCRUMのホイールのラチェット音について、
よくお問い合わせやご相談をお受けします。
「今まで使用していたシマノに比べうるさいのでどうにかならないか。」
「使用しているうちに音が小さくなってしまったが大きく出来ないか。」
などなどお客様によって様々です。
ラチェット音というのはホイールが回転している状態で、
クランクの回転を止めるなどスプロケット(後のギヤ)の回転を
止めた際に出るカリカリカリっというあの音です。
ある程度は音が出た方が歩行者に接近を気付いてもらえて
安全のような気はしますね・・・。
この無数のギザギザにスプロケットを取り付ける部分
(フリーボディ)の爪が当たってカリカリ鳴ります。
この爪とギザギザには方向性がありまして、
一定方向にしか回らないようになっています。
本題なのですが、この爪を押さえているバネの強さと
グリスの種類によって音の大きさが変わります。
カンパ、フルクラムはバネの強さを変える事が出来ないため
(一般的には)、グリスで音の大きさを変える事になります。
2009年の夏頃までカンパ、フルクラムで使用されていたグリスは
とてもよく音が出るタイプの物でした。
ところが2009年秋頃からグリスのタイプがガラッと変わり、
比較的音が小さくなりました。
グリスの粘度が高くなり音が小さく柔らかくなったのです。
耐久性や防水性もやや上がったような気も致します。
しかし昔ながらのカンパラチェットの爆音を好まれるお客様にとっては
物足りないですよね・・・。
グリスを入れ替える事であの音が出せますし、
また更に粘度の高いベトベトのシマノグリスを使用する事で
音をより小さくする事も出来ます。
ただご使用とともに音が大きくなっていく事がほとんどですので、
定期的にグリスアップをされる事がトラブルの防止にもなります。
大きい音が良いのでグリス切れのままでというのは危険ですので、
あくまでもグリスの種類で音の調整をしたいものです。
ちなみにMAVICはオイルを使用してますのでうるさいんですね。
構造上 粘度の高いグリスはよろしくないと思いますが、
ある程度は音の調整は出来ます。
ハブメンテナンスのついでに音の調整も是非お申し付けくださいませ♪