モーニングしか営業していない喫茶店を訪れた。
11時30分までに入店しないといけないので
あれから2ヶ月過ぎても再来が叶わない。
 
友人にそう言うと、
 
え、モーニングって人生に欠かせないけれど!
 
と驚かれた。
聞けば彼女の生家では、
土日喫茶店のモーニングに家族で行くというのが
朝起きて顔を洗うように、
自然に生活に溶け込んでいたのだという。
これがあまりに普通すぎて、
家庭を持った後も
夫と、やがて子どもと
休日のモーニングを欠かさなかったそうだが、
近所には彼女が幼少期通ったような喫茶店がないらしく、
ロイホやコメダではなんか違うんだけどね、と
嘆いていた。
なんか違う、のなんかとは
期限のないスタンプカードだったり、
時々サービスでつくママさん手作りきんぴらだったり、
ドリンクメニューに青汁があったり、
そういう、
昨日明日では違う柔軟さに、
触れようがないということなのだろう。
時に押しつけのように感じるかもしれないけれど、
朝というのはこの押しつけが
案外悪くない温かさに感じるのかもしれない。
 
 
 
モーニングしか営業していない喫茶店で貰ったお土産。

 
 
照れくさそうにお菓子をもらい
今日のおやつにします、とリュックに入れた
大学生。
 
わたしはおつまみにしました。
温かなおつまみです。