録っていた『続・続・最後から二番目の恋』を観る。
最終回。
最後は主人公の言葉でざっくりとまとめられ、
つまりわたしは、いい年の重ねかたの
お手本のようなものを延々見せられたのだった。
独身者が生きるには最適な環境と良好な人間関係、
絶妙な距離感。それゆえに
『別れ』は怖いから結婚しないという結論。
壮大なおとぎ話も、終わってみれば
かっこよく歳を重ねた俳優陣の
プロモーション映像を見せられた感触だけが残る。
最終回らしく綺麗にまとめたのかもしれないけれど、
目の前の景色が淀んで見えるのをどうしてくれよう。
ディズニーランドに行って一日中遊んだ後、
門を出た瞬間のような虚無感。
キャラクターの耳を付けていないだけ
まだよかったが。
 
 
吉野千明のようなもので溢れる世界に
長倉和平、のようなものは絶滅危惧種である。
せめて。
あれだけ素敵にスーツを着こなす男が
役所に一人くらいいてもいいのに、と思うけれど
残念ながらそれすらも、おとぎ話なのであった。
 
 
今度の宴席仕事の試食会。城の新しいパパは複雑な味。