先日、キラッキラのネイルアートを
爪に施しているお客様と打ち合わせをした。
シルバーのざくざくとしたラメの上に
大きめのストーンが数個点々とし
尖る爪は細く長く伸びている。
台本を前に向かい合うわたしたち。
無愛想なスクエアカットでカラーも控えめなわたしの指先が
言葉を指し、彼女のキラキラがそれをなぞる。
咄嗟にジャッジをしているのがお互いにわかる。
お相手がお客様なので、10/0でこちらが負けで良い。
寧ろどうしても負けでないといけない。
この場合、勝ったと思っていただけたら
わたしの勝ちでもあるのだった。
 
今回のネイルはぐっと控えめ。
花粉症のせいかすべてにやる気がない影響で
挑戦しようという色すらなく
白っぽく目立たなければそれで、という注文に
ネイリストさんが選んでくれた。
そういうときだってありますよ。
 
 
 
 
 
空虚を掴む