防犯管理のため、実家の小さなビルに常夜灯を取り付けた。

DIYでやろうかとも思ったのだが、

電気工事になると電気工事士の資格が必要らしい。

それに、古い電灯を外してみると

壁の奥にうじゃうじゃと配線が埋まっていて、

さっぱりわけがわからない。

いつまでも放置しておくと、母が悪徳業者に依頼しかねないのもある。

そこで、懇意にさせて頂いている工務店さんを通して

電気工事をお願いしたのだった。

さくさくと作業を進める電気工事士氏。

取り付け自体は20分。丁寧に説明をいただいて

汚れた部分はきちんと掃除をし、

1時間もしないうち風のように去っていった。

惚れる。

電気工事といかないまでも、家電でもいい車でも。

とにかく、意味不明な線を切り貼りして修理してしまう人々は、

総じてかっこいい。

物騒な話をして申し訳ないが、

爆弾を製造する(絶対にダメです)ような恋人がいたら、

正直止められる自信がない。

爆弾は言い過ぎとしても、

例えば、打ち上げ花火を製造する恋人がいたらどうだろう。

喧嘩するたび彼の仕事の現場に行き、仕事っぷりを眺めていれば

「あなたが悪いだなんて言ってごめんなさい」と

すぐに負けを認めてしまいそうである。

日常に想像をたくましくするような出来事がある。

こういうとき、人生っておもしろいし

だからもうすこし生きたいとおもうのだった。

 

 

 

大家の母もひと安心。