気のせいか、
今年はチョコレートイベントが落ちついているようにみえるけど
実際のところどうなのでしょう。
寒いし、インフルエンザも流行っているし、早々と花粉が舞っているし、
義理で買うためわざわざイベント会場に出かけるにはハードルが高い。
意中の人がいれば平気で飛び越えていくかもしれないけれど、
そうでもないし、そうだと困るし。
 
「義理です」と、最初から宣言して差し上げるようなチョコレートには、
負の効果しか存在しない。
今更だけど。
早速、家人が義理チョコを貰って帰ってきた。
義理チョコで嬉しいのは、貰った人からそれをもらうひとである。
そんなふうに考えると、
これまでの人生でわたしが用意してきた義理チョコは、
『差し上げた人の周辺をしあわせにするためのもの』、
である可能性が高いことに改めて気づく。
「おいらには用がなさそうなのでもしよかったらどうぞ」という
負の気持ちが、チョコレートをぞんざいに扱う礎となり、
その人のまわりへ横流しされるという仕組み。
それでも喜んでくれるひとがいればしあわせ、という人だけが、
これからも2月14日のチョコレート戦線を盛り上げてゆくのだろう。
そんな聖人のような人が減らないといいのだけれど。
既にお裾分けしてもらう側の気分になっている時点で、ひとり減っている。
せめてもうすこし温かい春ならいいのに。
 
義理は甘い