どれだけ読んだか。
仕事でも、プライベートでも、ボランティアでも、
もう一冊、というときには絶対『しろちゃん』を鞄に詰め込んだ。
MAYAさんがどういう風貌かを知ったとき
想像を超えてはるかにポップだったのが
またまたすきになるきっかけだった。
それでも、しろちゃんがそばにあるだけで十分だったので
コロナ禍以降は北海道にお住まいだったことや最近の活動など、
ぜんぜん知らずに過ごしてきた。
しろちゃんをときどき読みながら。
今日MAYA MAXXさんの訃報から近況を知って
またまたまたまたすきになったけれど、
今日のしろちゃんは、せつないしろちゃんになってしまった。
しろちゃんの物語は、森佐智子さんのストーリーも素晴らしいが
MAYAさんの絵じゃなければこんなに長く愛せたか。
なにも難しいことは語られていないけれど、
読み聞かせでも、或いは、じぶんに読むときも
毎回せつなくなって嬉しくなってあたたかくなって
じっと、しろちゃんやおとうさんやおかあさんを見ていると
最終的にしあわせな気持ちになるのだった。
しろちゃんが死んだわけではないけれど
しろちゃんは生きているけれど
今日は寂しい。
MAYA MAXXさん。
寂しい。
しろちゃんの重さ知りたし冬すみれ 漕戸もり
しろちゃん。
