年末年始家にいるのはもったいない、と

12月に入って急に家人が言い出した。

あなたね、遅いわ!と文句を垂れながらも方々探し

なんとか取れたのがゲレンデ近くの宿。

周りは当然ながらスキーが目当てのお客さまたち。

食事は、この時期夕食朝食共にブッフェだという。

上げ膳据え膳(お布団も敷いていただけると尚良い)とはすこし趣が違うがしかたない。

年末、インフルエンザに罹患し無人の実家に自主隔離していた家人と

年を跨いで久しぶりに合流、病明けだろうが知ったことではない。

暗に、責任を取ってね、という圧力をかけながら(あちらはかけられながら)訪れた。

家人は、到着して入浴を済ませると夕食の時間まで爆睡。

お気の毒に。

一年の膿を早々に出し切って

どうか良い一年になりますように。

 

泊まりのスキー客とは行動時間が違うので

ゆっくり大浴場に入れたりロビーでくつろいだり、

浴衣も着たりして自分勝手に旅を演出している。

そうでもしないとやってられません。

そんなこんなで今年の2日目、過ぎてゆきます。

 

 

意外にちゃんとある雪

 

ふと消える鹿の足跡冬景色  漕戸もり

 

鹿が出没するゲレンデの近く。

雪がない。

食べ物がない。

ない。

なにもない。