人あるところに埃あり。
埃はほんとうに悩ましい存在である。
仕方がないので、完全防備で挑もうといろいろ常備している。
それにしても、目に見えないものと戦うというのは大変だ。
選挙カーに乗り候補者と共に連日連夜叫んだり喚いたりしても、
砂舞う屋外の企業運動会で大声を張り上げても、
キャラショーのお姉さんとして泣く子構わず元気に歌っても、
なんとか乗り切ってきた声帯が過敏に反応する。
黄砂や花粉の影響もあるだろう。
でも最近怪しいと睨んでいるのは
昨今の複雑な繊維質。
衣類全般はもちろんリネンや絨毯に至るまで、
人やものが動くたび
以前は感じることがなかった埃が舞うのがわかる。
喉が途端にひりついてことばがざらつくからだ。
ミクロに砕いたプラスチックや
その他の化学物質が繊維に織り込まれ
どういうわけか、夏は涼しく冬は暖かく尚且つ軽く安価である。
恩恵はしっかりと受けている。
受けてはいるけれど、
もしかしてこれって危険なものなのでは?と
冬だけに薄寒いおもいでいるのだった。
埃や心や、見えないものこそ蔑ろにしないほうがいい。
連勤まだまだ続きます。
もちろん禁酒も続きます。
守ってくれるものたち
作歌は後日。
