クリスマス〜年末まで、イベントが集中する時こそ
忙しい。
忙しくなければ寂しくて死ぬ兎である。
ありがたいことです。
楽屋弁当か個室の控室かどちらがいいかと問われたら
断然個室の控室をお願いする。
仕事の前にお弁当を食べると
言葉と固形物がぽろりと出そうな感覚になるからだ。
10代の頃からそうだった。
(当然ですが、ご用意のあるものは嬉しく嬉しくいただきます)
だから、お弁当の代わりに手土産を持たせてくださったり、
スタバのギフト券などをいただけると、号泣する。
真夏だとしても、仕事帰りにカフェに寄り
自腹ではない温かな飲みものをいただく心境を想像して欲しい。
わたしをとり巻く輪郭みたいなものがなくなって
力がほどけてゆくイメージで、
お坊さんになったことはないけれど、
それはまるで
空
の心境なのだった。
某日から暫くの控室。
待機時間が多いとはいえ、
分刻みで出動しなければならないので
歌集句集を読むまでいかない。
Amazonプライムでビデオ鑑賞なんてもってのほか。
落ち着かない。
お弁当はないので、湯を沸かしたり
ゼリー状飲料を持ち込んだり
SNSをチェックしたり…。
一見勿体無い時間に見えるけれど、
これだって人生の有益な時間なのだろう。
みなさまにとって素敵なクリスマスになりますように、と
ただそれだけを願う。
スノータイヤつけながら降れと願ふのを良いこととしてゆびから冷える
漕戸もり
