やっとキングオブコント2024をすべて観た。

コントのストーリーはもちろん、

勝敗結果は知っていても問題ないほどおもしろい。

犯人がわかっていて何度も何度も読み返す、

上質なミステリー小説のようなものだ。

今年は、今年は、と毎年言っている気がするけど、

点数化のたび申し訳なさそうにする審査員の顔は観ていられなかった。

コント師がコント師を選抜するのではなく、

小説に於ける本屋大賞的な存在があればいいのにとしみじみおもう。

審査員が言い訳のように「好みですから」と言うのは、

このシステムで続く以上、わたしたちは永遠に聞くのだろう。

せっかく笑ったのに萎む、また笑って萎む、の繰り返しの果てに、

「好み」の多数決で決まった勝者が生まれるとおもうと、

複雑だけどすごい刺激的なエンタメである。

ジャニーズの深層にも引けを取らないまでに

魅力的であるし悲しくて寂しい。

 

順位。

ただ腹を抱えて笑いたいだけなのになあ。

東大に入ることが、優れている時代でももうないのに。

 

キングオブコント2024。

「好み」でいいのなら、コットン、日社、カカオ。

シティーホテルも、ダンビラも好きすぎて困る。

賞金を、ここまでこれば全員にわける、というシステムでは甘いか。

エンタメはどこまで無慈悲でなければならないのだろうか。

 

 

 

これですよ、コントの基本は。(消されていたらAKIKOコントで検索ください)

 

 

 

 

昼眠るひとの瞼が動くのをいちばん深い縁として見ゆ

漕戸もり