遅ればせながら夏休みを長野で過ごしてきた。

詳しくは(別に詳しくもないが)、先日ここでも記した通り。

3日間で4箇所の秘湯を巡ったのも、おもてなしの気持ち溢れる別荘主の知人のおかげ。

長野の温泉は低温の湯が多く、長く浸かれるうえに殆どが掛け流しなので、

お肌はツルツルのピカピカを目下持続中である。

 

サービス精神旺盛の彼が、今回とっておきの温泉として最初に連れて行ってくれたのが

混浴露天風呂。

白骨温泉の奥まったところにあるAの湯。

ご存知の通り白骨は白濁の湯なので、一糸纏わず入浴したとて

立ち上がらなければ裸を見られる心配はないが、

念のため(なんの念?)我々女性陣は水着着用、男性陣は腰タオル一枚持っていざ入浴。

先客は、若い男1人、カップルが1組。

若い男が立って移動すると、大事なところはぎりぎり見えないが、もじゃもじゃは見えるという水深。

タオル一枚は頭の上という常連っぷりをいきなり見せつけられた。

そして、カップル。

男女ともタオルはない。もちろん素っ裸である。

わたしたちがざわざわと湯に入ってきても我関せずか、一気にヒートアップしたか定かではないが、

裸で向かい合わせに抱きあうふたりは、始終上下に揺れ露わになった女の胸に、男は触れたりくちづけしたりと忙しい。

 

えええ?

 

わたしたちが入浴前は、この光景を若い男がひとり隣で見ていたの⁇

これ、AV撮影中⁇

我々旅の男性陣にエロ心があるなんて想像もできないが、カップルの後方に近づいて

女性陣に手招きをする。

※あとで聞くと、手招きした方向が見晴らしがよく、湯が湧き出ているからで、決してカップルの行為を見たかったわけではないと弁明しておった

 

いやあ、無理っす。

 

早々に内湯(内湯は男女別)に移動しました。

 

中年男と若いお姉さんという不思議カップルのイチャイチャはどうぞご自由になんですが、

彼らと同じ湯に浸かっていることは気持ち悪かった。

 

湯を上がると、男性陣は「俺らお姉ちゃんの背中側だったから何してるかさっぱりわからなかった」と

誠に残念そうな面持ちでのたまう。

わたしたち女性陣は中年男の背中側にいたので、お姉ちゃんの乳房やらあれやらこれやらすべてまる見えだったと言うと、更にガッカリそうに肩を落とすのだった。

 

彼女の乳房を他人に晒して悦にいっている彼という、はじめの一歩から遊戯っているような光景に、

まずいお酒を無理矢理飲まされたごとく悪酔いしてしまった。

はああああ。

「電車の中での飲食、お化粧はお控えください」という地下鉄のアナウンスがバカみたいに思えてくる。

混浴とは、つまりはひとが試される体験なのだった。

 

 

沈みながらゆくとそこは混浴ワールド

 

 

 

 

燃えながら足りなくなつてゆく緑こはいと云へばこはくなくなる

漕戸もり

 

紅葉🍁

まだ先みたい。

やっと金木犀の香り広がる名古屋です。