宣材品をいただくのは嬉しい。
食品であれ日用品であれ、
多くを語らなくても、不思議と企業や団体の理念やムードまでわかってしまう。
この日は石鹸。
悪くない。
石鹸がいいと言っているのではない。
デザインやフォルム、なによりも手を差し伸べている恐竜というのがいい。
なんだなんだ何が言いたいんだ?
怪獣に手を出されたらみな逃げてしまうだろうに、
敢えてキャラクターに恐竜を選んだという意図はどこにあるのだろう。
そんなことを考えていれば、どうしても企業さんを検索してみたくなる。
これこそ作戦なのかもしれないし、そんな作戦なら喜んで乗ってみようとおもうのだった。
短そうな今年の秋。
丁寧に過ごそう。
正解は檸檬を掬ひあげて聞く 漕戸もり
紅茶をいただく。
輪切りの檸檬を取り除くくらいの余裕はあるが、
初対面のひとの前で、うまく掬うのは至難の業だ。
銀食器に檸檬を返したとき、心の中で(よっしゃ〜)と呟く。
ときどき「よっしゃ〜」とちいさくガッツポーズをすることもある。
そのあとうまくいくまじないのようなものである。

