料理は散々してきた。
家族の弁当、毎日の米炊き、大ぶりのやかんに麦茶をこれでもかと沸かし、細い水をあてて冷ました。
朝から5キロの鶏を揚げ、季節の野菜を天ぷらにし、
箱みかんやバケツりんごを田舎町へ買いに出かけた。
冷蔵庫に牛乳は横にして3、4本入っていないと心配で眠れなかったものだ。
あの日々を乗り越えてきた誇りが、もう十分だと背を撫でる。
ひとりの夕餉は、
火を起こさない、コンロを汚さない、洗い物を極力少なくする。
鉄則である。
もう一度言おう。
料理は腐るほどしてきた。
料理だけにこの表現はどうかとおもうけれど、
ヘドを吐くほどと、言わないだけ許してほしい。
当然食べることはメインではない。
本や動画や詩歌作のついでにあるような食事です。
料理の時間がもったいない。
さて10月もこんな感じで突入します。
缶詰は鰯と鯖のいずれも水煮。納豆は米酢のみでいただきます。
