ドーナツは危険だ。
あればどれだけでも体に入ってゆく。
だから、たとえばミスドなんかには日々近づかないようにして生きている。
どうしても前を通らないといけないときは、口から息をして早足で通り過ぎる。
これはベーカリーにも応用ができる。
店頭から半径5mはゆうに漂う、あの香ばしい匂いを嗅いでしまったら、
もう買うしか仕方なく、それは完全なる負け試合なのだ。
お豆腐屋さんのドーナツはどこか安心感がある。
がんもどきとか、おからとか、厚揚げなどと一緒に売られていたら、
買わないとあとで必ず後悔するのが豆腐屋のドーナツだ。
それにしてもこの安心感は一体なんだ。
カロリーが少ないとでも、健康にいいとでもいうのだろうか。
先日、この裏づけのない「安心感」に、4個入りを完食してしまった。
約800カロリーの油と砂糖は、翌日の老体にやはりキツかった。
薄々わかってはいたのだけど、豆腐の誠実で健康的なイメージにまんまと引っかかったというわけ。
カロリーだけでいうと、むしろ豆由来の方が高めの場合もあるそうだ。
健康についてはよくわからないけれど、油と砂糖は健康に良い方ではない。
そうなんだよね、そうなんです、でもねえ。
また買うでしょう。
背徳とは、ドーナツを大人喰いすることくらいで空気抜きをしておかないと、
人生のこんなところで!?というときに、うっかりしてしまうことがあるから、
まあよしとしましょうよ。
醜聞を聞く耳持たぬ野分かな 漕戸もり
兵庫県知事。
だれかにやさしくしてもらったことないのかなあ。
いつも寂しそう。
庇っていうわけじゃないのですが。
