お米が店頭から消えたままだけど、外で定食や牛丼を注文していつも通りなうちは、まあ大丈夫だろうと思っている。

先日友人から、災害の日に毎年備蓄品を確認しているか、と聞かれたので、

その前に備えていない、と答えたら呆れられくどくどと説教された。

災害は自宅にいるときに起きるとは限らないし、わたしの場合地下道(地下鉄乗車時)や、ホテルの絢爛豪華なシャンデリアや、スタジオの防火扉の対策のほうが重要のような気がする、と言うと、

もう知らんわ、と見捨てられた。

食糧危機や自然災害に直面したら生き残れないわたしなのだろう。

見捨てられて、いよいよかなしくなってしまった。

 

さて、お米である。

今年の異常な暑さで、お米に虫が湧いた。

なんと人生初の出来事だ。

長年お米を入れていた、タッパーウエアー社の内側をよくみると

メールアドレスのドットほどのものが蠢いている。

 

叫びましたね。

 

すぐに、家中の鍋やらトレイやらにお米を小分けにし、ベランダに干すこと丸1日。

その後は、15度以下で死滅するというので、

ペットボトルやジップロックに入れてすべてを冷蔵庫に納めた。

遂にわが国の夏は、常温でお米すら保存できない暑さとなってしまった。

お米ですらこうなのだから、何でもかんでも冷蔵庫へ入れるのが習慣となりつつある。

いいんだろうか?

お隣の家の冷蔵庫をちょっくら覗いてみたいものである。

わたしは正しいのか間違っているのか。

それとも負けているのか勝っているのか。

せめてそれぐらい知っておきたいのだった。

 

 

冷蔵庫も本棚も見られると恥ずかしい

 

 

背の高い秋の冷蔵庫へ搬ぶこぼれた午後としての生米

漕戸もり