どうしてっていうくらい満員御礼のバンテリンドーム。
ドラゴンズの何がどうさせているのかわからないけど、野球通が言うには、勝負というよりもプレイを観に来ている観客が増えているらしい。ひとつのレジャー的な感覚です。
それにしても…ドラゴンズのファンって、試合が終わり電車に乗り込むとき、先ほどまで羽織っていたドラゴンズユニフォームを脱ぐ率高め。
この日は広島戦2日目。
帰路において、名古屋には広島ファンが多いなぁ、と思うほど赤赤としたユニフォームが目立つ。
対戦相手が巨人でも阪神でも同じ。
要するに、あれだけドームを埋め尽くしていたブルーはそれぞれの帰路に、傍らのカバンのなかでまるめられているというわけだ。
ドラゴンズファンだって、自宅に帰るまでがイベントという思いがないわけではない。
ただなんとなく、野球観てきました、ドラゴンズファンです、という看板を下げて歩くのが恥ずかしい気質が中部圏人には少なくないということだろう。
チームが強い弱いということもあるのかもしれないけれど、いやいや、長年数多くのドラゴンズファンを見ているが、ドラゴンズのユニフォームを着たまま家まで帰るというファンに、そういえばお目にかかったことはあまりない。
ドラゴンズファンのこの気質が、今の満員御礼を支えているのだとおもうと、なんだかそれはそれで感慨深いものがあるのだった。
 
 
会場はほぼドラゴンズブルー
 
こぼれ話をひとつふたつ。
この日の入場前の手荷物検査は酷かった。
うどの大木みたいな巨漢の検査員の汚れた白い手袋で、鞄の中を引っ掻きまわされたのだ。
マスクもハンカチもぐちゃぐちゃにされて、試合前からなんとも言えない気持ちになった。
マスクはすぐに捨て、ハンカチはそこからはもう使えない。
ウエルカムスペースに、あの気持ち悪さは悲しい。
 
試合後、ドームを出て人混みの中を歩いていると「シュウヘイくん〜シュウヘイくん〜」と
黄色い声があがったので車道を見ると、隣にシュウヘイくん運転のドイツ車が歩行者優先のため停車中。
※ユーストアの前ね
控えで登板がなかったとしても、まだ広島選手のヒーローインタビューの頃。
速攻で帰るシュウヘイくん。
なんとなく複雑な気持ちで見送ったのだった。
 
 

宵闇の足りなさに置くゆでたまご  漕戸もり

 

移動中に見ていたなつき先生の俳句バラエティー番組。

そのなかのお題が卵だったのだが、某小学生の俳句が絶品だった。

アレルギーで食べられない卵。

そして夏祭のせつなさ。

人生のその時々で詠む感情がある。