先日イベントでお目に掛かった女王。
皇室の方々はご自身のことをどう紹介されるのだろうと思って聞いていたら、
⚪︎⚪︎(ファーストネーム)女王、とおっしゃった。
すごく新鮮であった。
折に触れ、皇室行事の報道などで見聞きしているはずなのに、このような案外どうでもよいことは記憶に残らないらしい。
〇〇の宮というのは我々の苗字に当たるものではなく、戸籍法上の氏はないといわれているし、知識としてそうだろうとわかってはいるものの、なかなかこういうことは実感できないものである。
本物のプリンセスである。
宝くじが当たろうと仕事で大成功を収めようとも天変地異が起ころうとも、こんなに近くにいるのに交わることがない遥か彼方の世界。
夢よりも届かない次元の違うひろがりみたいに、小柄な女王はそこにいらっしゃった。
 
理由とか原因結果とか…、世の中に起こるすべてを明解にしようと終始している日々は、なんとか生きられるための言い訳みたいにみえてくる。
差とも、区別とも違う。
絶対的な眺めを見ながら、風景画のように鑑賞するのだった。
 
 
早速買いますよね。読みますよね。
 
 

そつと折り確かめて折り道でなくみちづれとして振るサイリウム

漕戸もり

 

だれかを照らすときわたしがいちばん光っていることに気づく。

サイリウムは永遠じゃなくてウルトラマンみたいな短さ。

速さではなく重さでもなく。