今年の高校野球の優勝校の校歌がハングル語だったので、日本語訳が付いていた。
東の海を渡りし 大和の地は 偉大な祖先 古の夢の場所 朝な夕なに 体と徳を磨く 我らのふるさと 韓日の学び舎
「日本語訳は学校から提出されたものです」と注釈があったから、多少の忖度もあるかもしれないが、なんとも言えない気持ちになる歌詞だ。
「東海」を、「東の海」と超訳されたことを指しているのではない。
日本海問題は大きすぎるので、頭のいい偉い人びとにおまかせするとしても、ずっと正座しているお客様に「どうぞ、足を崩してください」と声を掛けたくなるような申し訳なさが心に残る。
優勝した選手たちに歌わせたい歌がもっとある。
青春とか友愛とか未来とかそんなテーマでいい。
よくわからないけど、なぜかきらきらしているようなもの。
10代にしか歌えないような。
爽やかで青々したそれは、人生のほんの短い間でしか感じられない青さだ。
あの青さを通り過ぎてきたわたしたちは、それぞれの青空を甘酸っぱく思い出しながら聞く。
或いは母校なら、すこし照れながら甘くせつなくうたうだろう。
どうぞ、足を崩して。
素晴らしい感動をありがとう。
おめでとう!
アナウンス仲間だった大切な友人のお墓参り。彼女には玲愛という名前が別にあった。
その名のとおり愛のひとだった。
亡くなって暫く経っても、謝りたいことばかり思い出す。
もし月がわたしとしてもいくつかと聞くのだろうか青空のやうに
漕戸もり
