基本的に中華料理の場合、食材に圧倒的な火を通すからよっぽどお腹が壊れない。
冷えたビールや酒をたらふくいただくので、副食は自警をしなければならないのだ。
猛暑のなか、湯しか飲んでいないのにお腹がおかしくなる身の上。
よほど信頼のおける店でしか食事はできないのだった。
それは、高級店以外難しいという意味ではない。
むしろ、インスタント的なほうが安心という、情けないほどファストな意味合いにおいてある。
今池が近所だという人生。
これほどスリリングなことがあるだろうか。
食べ物も建物も人間もぜんぶチープ。
安っぽい。
この安さにこそ、ぼおおおおっとできる岸辺が存在する。
ほんのすこし前、それは人だったりしたけれど(正確には男)、今はもう、豚足だったりドンキに集うお姉ちゃんだったり、朝までやっている(やぶや)だったりするのだ。
成長は、伸びることだけをいうのではない。
情けなさを引き受ける、ゴリラ豪雨みたいなことをいうのです。
自由だとおもふわたしの感傷が蟷螂ほどに突き抜けてゐぬ
漕戸もり
結社の大会が目白押しの八月。
🎵コートの中では(一拍おいて)、平気なの。
どこが平気なんじゃ〜、という話ですが、
自由をうたう「かばん」ですら窮屈だったので生涯孤児でしょう。
