溜まっていたツケを返します。
どうぞ。
何処 漕戸もり
きみが吐く風に波うつ八月の水面にゆがむ心の位置が
裏がはを濡らすみづから涸れてゆく切手を貼れない感情がある
こんにちは日本生命ですといふこゑに預けて夏日の了り
翌日のやりきれなさを詰め込んで八月七日の仕事へ向かふ
肩車するのはあなたそのやうに空に近づきたい夏薊
茹でた菜を少量食べて何処までが父なのだらうあなたの影は
ひかりへと頬を緩める表情で殺虫灯へ飛びこむ晩夏
歌人の可愛いお友達、短歌結社まひる野の吉岡優里さんがまひる野賞を受賞されたそうだ。
おめでとう!
そして腑抜けたわたしに刺激をありがとう!
夏バテなどとほざいてる場合ではない。
しかし、
無所属というのは、こういうとき非常に堪える。
静かに孤独である。
自分が何者かがわからなくなるのだった。
自由は不自由で不自由は荒野のように広がり続ける。
そろそろ歌集か。
夏の暑さにとうとう思考が壊れてしまったのか、正常になりつつあるのか。
わたしは島田チルドレンではないのだと、覚悟を決めないといけないなぁ。