久しぶりに、磁石の力でアートするマグネットネイルにしてみた。
写真だと淡いブラウンに見えるけれど、角度によってみずいろに見えるので七色の紫陽花っぽい。
体の先に季節の気配を感じるのは、わたしそのものが季節になったようでもある。
よくよく考えたら、ネイルサロンを訪れるのは、初夏、立夏、梅雨、夏至、晩夏と、夏がすこしずつ変わるのと同じタイミングだと気がついた。
普通に生活をしていたらわからない季節のゆらぎを、爪先から感じるのもなかなか良い。
 
それにしても、夏は爪の伸びる速度が速い。
速すぎる。
髪もそう、肌のターンオーバーも数日早くなる。
髪の場合、ショートにしている友だちが「夏はすぐ伸びるから美容院に行く回数が増える」と嘆いていたけれど、束ねたりアップにしているとその実感がなくうわの空で聞いていた。
だとしても数ミリでしょう、と軽く考えていたのが大間違いだったのだ。
当然ながら、ネイルをした爪は伸びた分だけ地爪がせり上がり、いかにも忙しくてサロンに行けていないんだなという指先になる。
手が小さいというコンプレックスがあるから爪は長めにしているのだけど、そうすると4週間ではもう魔女だ。釦を掛けたりピアスやネックレスをするのにもひと苦労なので、いよいよ生活に支障が出始める。
参考までに言えば、寒い季節は平気で4週間は大丈夫。※個人差有り
グラデーションにすれば、爪半月が覗くのもご愛嬌な印象だし、日常にもそんなに困ることはない。
 
そういうわけで、短めにしていただいた。
次回はいつ行けるだろうか。
3週間後、もう夏真っ盛りである。
 
 
 
七変化ともいう
 
 
 

ブラウスと呼べない麻の短さに袖失へば遠いあぢさゐ

漕戸もり

 

 

ノースリーブは頼りない。

できれば隣に誰かいて欲しいと思う。

ひとりでは

どこにも行けないし、どこへも届かないような気がするのだ

手も、心も、紫陽花までが永遠のような梅雨の晴れ間。