都心の小学校跡。
子どもたちの声が聞こえないというのも、なんだか迷宮めく。
子どもがいなければいないで、職員室らしき奥の部屋の明かりが灯っているような気配。
都心のあらゆるを司っているような人物は、実はこういう場所に息を潜めているのかもしれない。
願望かもしれないが。
 
名古屋市に予算がないのか、廃校になって暫く経つ。
守られているというより、見て見ぬふりをされているうち徐々に腐ってゆくのを、こんな都心で見ているのは辛いな。
 
 
広がりたいのに広がれないような緑たち
 

婦人科に設定弱のみなみかぜ  漕戸もり

 

暑い。

やさしいと弱いは違う。

ほんとうの優しさは強い。

もうひとつ言うと、弱と強のあいだは中ではない。

世界はつくづくテキトーである。