ザ・タイマーズの動画が流れてきて、思わず見入ってしまった。
おまけに泣きそうになる。
それからずっと、アップルミュージックでタイマーズ三昧の日々。
けれど、歌に力がありすぎるものだから、駅は乗り過ごすし、家では料理掃除読書…すべての手が目が耳が心が止まってしまう。
あの、暴力的だと思っていた力が、今はなんとやさしい『力』だったのかがわかる。
子どもにもお年寄りにもわかりやすく、正直で素直、人間としてあたりまえのことをあたりまえに述べていただけだったということ。
ときの権力者が、ひとりこっそりタイマーズを聴き、こうべを垂れたという話をのちに聞いたことがある。
それでもその人たちは、揺れる気持ちに蓋をしてそれぞれの領分へ戻って行ったのだ。
🎵Long Time Ago 44 年前
原子爆弾が 落ちてきて
何10万人もの人が 死んでいったのさ
「LONG TIME AGO」 作詞ZERRY より
44年前、と歌っているけれど、79年前と数える今この瞬間、何が変わったといえるのだろう。
わたしたちはほんとうに愚かだ。
愚かなんてものじゃない、どうしようもなく醜い。
ほんとうのことを粛々と歌っていたタイマーズの歌は、暴力でも反発でもなく、今頃になって愛おしいと思うこと自体、我ながら見苦しい。
糞である。
糞は糞なりに、せめて何かの肥やしならないと、人として歪んだまま人生を終わることになる。
脅しでもなんでもなく。
わたしもだけど、あなたもだ。
タイマーズは、ラブソングも優れている。
「石井さん」などは、息をつめて聴き入ってしまう。
優れていると優しいは似ている。似ているどころか同じなのです。
忌野清志郎、タイマーズ。
残されたものを聴こう。
たくさん聴こう。
名曲。※YouTube消されていたら検索ください
ままぱぱと花嫁は呼ぶさくらんぼ 漕戸もり
お母さんがいつも優先。
だって、人はお母さんから産まれているんだから。
ジューンブライド。
梅雨なんかぶっとばせ。