重篤な病からサプリメントまで、治癒或いは予防のために服用している薬を持つ方も多いだろう。

特に、ある程度の年齢を超えてくると、1種類のみならず数種類だったり、1日1錠どころかビーズの如く手のひらに乗せ、一気にざらりと流し込むこともありそうだ。

わたしは、降圧剤を1日1錠と気休め程度のサプリメントだけなのに、ポケットが付いている1ヶ月分の薬カレンダーのようなものに入れて管理している。

飲み忘れというよりも、薬の置き場所に困った末のカレンダー。

こんなもの、まさかわたしが使う日が来るなんて想像もしなかったけれど、化粧台の壁際にひとつひとつ切り取って収納したアムロ5mgが綺麗に並んでいるのは、すっかり我が家の風景になってしまった。

ちなみに。

家人の降圧剤やらその他なんだかよくわからないような薬の山は、調剤薬局からいただいた袋のまま書棚の一画を占領している。

当然、それをどうにかして欲しいと思っているけど、同居というのはぐっと我慢しなければならないことしか(しか←ここ重要)ないから、こちらも既に生活風景といえば風景。

あちらも、わたしの薬カレンダーを心の底では(年寄りくさいからやめてくれ)と思っているふしがないとも言い切れない。

互いの深層など、家族とはいえわからないままのほうが平和である。

 

写真のピルケース。

母の薬の管理が楽になるようにと買ってきた。

母も我が家人と同じく、薬袋から取り出して飲むタイプなのだけど、このところ腰痛だの骨粗鬆症だの、薬が増えてきて、飲み忘れを懸念していたわたしがお節介で買ってきたというわけ。

 

わたしは大丈夫。

ケースが開けにくい。

薬をバラバラにしなければいけないのが面倒。

かえって忘れそう…。

などなど。

母の反応は鈍い。

 

無理矢理押しつけてきたけれど、さてどうなるか。

高齢者は、自分の慣習が崩れるとそれがストレスとなって、かえってよくないとも聞く。

はぁああああ。

大丈夫かなぁ。

 

 

食卓などに置いておくタイプ。確かに開けづらい(泣)

 

 

瓶底の眼鏡をはずす居間涼し  漕戸もり

 

某仕事場で忘れてきた眼鏡が、人を介して返ってきた。

高価なものではないけれど、慣れているものは楽チンなのがいい。

眼鏡の夏。

お互い頑張りましょう。