句詩歌集は高い。
すみません、お値段のことです。
2,000円前後だとしても、
どんなに欲しいと願っても、
迷う。
とても迷う。
そうして清水舞台降りして買った句詩歌集が、ゲゲゲゲゲゲ❗️というときの哀しみはなんと虚しい『学び』なのだろう。
 
その点、句詩歌集の文庫は庶民の味方である。
特に読みたかった詩歌俳人の文庫化はほんとうにありがたい。
付箋もぺたぺた、書き込みだって平気。なんなら2冊買うことも許されるのだ。
 
しかし。
 
えいっと買った3,000円ほどの詩歌集が、待ち望んでいた以上の作品に溢れているのを知ったときの、喩えようのない感動や動揺やその他諸々の感情は、一度経験したら忘れられない。
あの飲み会、このワンピース、そのお酒(これは無理か)をなかったことにして、歳時記と同じくらい何度も何度もひらく。
1日に換算すれば約◯円!お得!
下世話などと言わないで欲しい。
万葉集を見よ。
三橋敏雄を見よ。
寺山修司を見よ。
橋本多佳子を見よ。
すべては取るに足らないことがらで満ちている。
 
 
句集選びの指南書にしている俳句年鑑。

 
 

白湯揺れる夏の体を傾けてみづいろの鶴舞線に乗る

鶴舞線降りて納屋橋テラッセへ夏に生まれたかほつきをして

漕戸もり