サマーフレッシュという見たことも聞いたことも、当然食べたこともない謎の果物が届いた。
ふるさと納税の返礼品である。
ふるさと納税のいいところは、近所のMやI やVなどのスーパーマーケットではなかなか見かけないものを、納税のついでだからとわりと挑戦して選べるところだ。
特に食品は、お品が劣化さえしていなければ、多少の風変わりな性質は許せるし、面白がれる利点があるから、大いにチャレンジされるのをお勧めしたい。
サマーは夏。フレッシュは新鮮。
夏新鮮✨
このワードに惹かれない者は、よっぽどのへそ曲がりか、すでにその時点で人生を諦めている。
『初夏』という、夏のいいとこ取りのようなトップワードを脅かす『サマーフレッシュ(夏新鮮)』は、世界遺産とフルーツのまち 和歌山県かつらぎ町からやってきた。
夏新鮮というので、どんな美少女かと待ち構えていたら、無骨でニキビ面もふてぶてしい少年のような果実だった。
これぞふるさと納税の醍醐味である。
やられたーとかなんとか言いながらもにやけてしまう感じ。これである。
世界遺産とフルーツのまちで育まれた少年たちの、父は甘夏母は八朔という。
母が甘夏父が八朔でもいいし、甘夏と八朔のふたりの父でも、甘夏と八朔のふたりの母でも構いません。いずれにしても、どちらに似ているかどちらにも似ていないか、良いところを受け継いているかその逆かと、わちゃわちゃ思いながら食べるのがたのしみだ。
せっかくなのでサマーフレッシュの食べかたを調べてみたら、
サマーフレッシュ飯🍚
たる献立が出てきた。
ふっふっ。
とりあえず『夏新鮮』冷そうじゃないか。
 
 
地味なポップに好感が持てる
 
 
 

武器として夏野を構へ煙草吸ふ    漕戸もり

 

 

俺に勇気をください。