GWが始まった。
観光客にスルーされやすい名古屋だけど、思いのほか国内外からのお客さまで賑わっている。名古屋駅はともかくとして栄伏見大須近郊は、コロナ禍前にも見られなかったたいへんな混雑ぶりだ。
旅人の数だけ荷物もあるから、電車に乗りこめず一本やり過ごした。
円安とか株価とか、連日の報道でなんだかヤバいというのは知らないわけではないけれど、個人的生活圏に影響を受けてはじめて実感するのが社会情勢なのだ。
劇作家の鴻上尚史さんが、自分の生活圏内を世間、直接的には関わらないように見える(けれど深く関係している)のが社会というようなコラムを書かれていて、それを読んで以来いろいろなことが理解しやすくなった。社会に触れているためには、世間のおつきあいでいっぱいいっぱいだとしても根気よく、寺山ではないが『書を捨てよ町へ出よう』しかない。
旅だ仕事だイベントだと浮ついた気持ちでいる最中、衆議院補欠選挙が行われた地区もあった。
野党の健闘、だとしてもこの花曇りのような心の晴れなさはなんだろう。
社会を直視するのは、そういう「晴れなさ」を含め、どちらかというと目を背けたいことに尽きるのにも、慣れないといけない。
鍛えよう。心を。心の筋肉を。
お疲れなので90分でほぐされた
椅子は四机は畳んで五を重ね舌かはかして出る会議室 漕戸もり