あなたのものはわたくしのもの、と言うわたしに、おれのものはおれのもの、と宣う男からストップがかかった。
つくづくふところの小さい男だ。
がしかし、彼を選んだのはわたしなのだから、すごすごと引きさがる。
大人の女というプライドがあるのなら、芸人を訴えたり夫を責めたりしない。
当然わたしはぐっと我慢して、名糖アルファベットチョコレートを頬ばるのだ。
名糖アルファベットチョコレート、最高。
おネエちゃんありがとう
手のひらでじゆうぶんにあたためてから夜をおくときやさしくしてね
漕戸 もり

