麺は蕎麦に限る。
うどん、ラーメン、パスタ、きしめん、素麺、冷麦、そして蕎麦。
並べて見てみても、年間を通していちばん食べているのはやはり蕎麦だ。
越前のお土産にお蕎麦をいただいた。
福井の越前蕎麦は、蕎麦殻まで挽き込むため全体的に黒いのが特徴で、噛みごたえがたまらない。
福井に行くと、必ず立ち寄る人気の街蕎麦屋(街中華風に)は、太麺も選べるので、茹で時間は掛かるけれど、売り切れていなければ、迷うことなく注文する。
天ぷらや山菜はいらない。
よくきく山葵と、そのあと仕事でなければ刻み葱。
気心知れたひとと一緒なら、刻み海苔があれば尚いい。
そのあと仕事で、同伴者が気をつかうお相手なら、葱も海苔もいらない。
でも、山葵だけはお願いしたい。
十割蕎麦のぶちぶち千切れる感じも悪くないけれど、越前蕎麦の田舎っぽい存在感も捨てがたい旨さである。
 
 
ぺろり

 

水あめになるまでのみづを見てをれば触れたしふれて川面の匂ひ

漕戸 もり

 

忙しい。

貧乏暇なしとは、つくづく痺れる表現である。