要件が終わり、本や書類の大切な箇所から剥がした付箋紙は、捨てていいのだろうか。
写真の付箋は、1.5㌢幅でやや大きめのもの。メモをするかもしれないという時は、大抵このサイズを使う。当然、書き込みをしたものは処分するけれど、書き込みがないものに関しては、わたしの中のもったいない星人が、再利用できないか問うてくる。
 
う〜む。
 
とりあえず置いておきましょ

 
しばらく放っておいたら、くりんくりんと丸まって、ゴミになっていた。
忘れていたわけじゃない、どうしたらいいのか考えていたのだ。
でも。それはもしかして、最初にきっぱり捨ててしまうより酷いことなのではないか、と不意におもう。
やさしさをはき違えるような参議院国会中継の答辨を、BGMのように聴きながら、連勤のはじまりである。
やさしいはむつかしい。
 

髪たばね袖めくりあげ煮る林檎 長い手紙の最後を迷ふ

漕戸 もり