マユリカ、ケビンス、ビスケットブラザーズの恒例、漫才大家族。
チケットを手に入れた昨年秋は、マユリカのM-1出場も決まっていなかった。
(実はまだM-1を通しで観ていない。まとまった時間が取れないのが原因)
生マユリカ、いい感じ。
ビスケットブラザーズは、楽しいに決まっている。
ケビンスのネタは初めて観たので、どうくるのか?ああそうきたか、と探り探り。どんな漫才師との出会いも、最初はこんなふうにぎこちないものだ。もうわかったから大丈夫。次のネタを観る楽しみができた。
それぞれ漫才をひとつずつと、ユーモアたっぷりのゲームであっという間の1時間。
東別院ホール。450人収容。満員御礼。
引き続き、漫才大家族会議として、6人がわちゃわちゃしているのを観る。
こちらも1時間。
前は、「漫才やコントを観にきたのに、トークなんかで手抜きして(怒)」などと残念がっていたけれど、芸人さんがわちゃわちゃしているのは、芸とまでは言わないけれど、そこには必ずユーモアがあり、みんな仲良しで(そもそも仲良くなければ、一緒に公演しないだろう)、観ていると心が温かくなるひとつの(余興)めいている。
それも癒しの種類だと、最近わかってきた。
2公演の間の空き時間、父が眠る東別院へお参りに行こうと立ち寄ったが、あの時間に大きな門は閉まっていて、中に入ることが叶わなかった。
鳥居に門。知らなかった。
2時間3,500円
時間は物足りないけれど、映画を観に行くような感覚で、チケットを買うことができる漫才やコントは、これから支持を得てゆくのだろう。ミュージカルやお芝居やコンサートのチケットの高騰ぶりが、支持を仰ぎにくいというわけではないけれど、支持をしたくてもできない懐事情もあるのだ。
羽根のあることを憎める鳥として無人島から飛び立つてゆく
漕戸 もり
フリートークの中に、
無人島にふたりで取り残されるとしたら、6人の中で誰を選ぶか、というテーマがあった。
開き直って、そこでいかに快適に暮らしていくかを考える人と、諦めずに、脱出する手立てを考える人がいた。わたしはビスケットブラザーズの原田さん派。つまり、無人島で楽しく愉快に過ごすことを考える。
逃げているのではない。受け入れているのだ。
