師走です。
どうしましょうという感じが否めないけれど、大切な仕事が立て込んでいるので丁寧に対応していこう。
今月の爪は初のマグネットネイル。
撮影がうまくないのでフレンチにみえるけれど、角度を変えるとキャッツアイのようにくるくる動く。
 
キラキラ⭐︎

 
マグネットネイルをGoogle先生に尋ねると…
〜マグネットネイルとは、微細な鉄粉入りのジェルやネイルポリッシュを爪に塗った後に磁石を近づけることで、反応した鉄粉が幻想的な模様を描くネイルデザインのこと〜
と教えてくれた。
 
コワモテネイリスト氏がジェルネイルの上から磁石で鉄粉を縦横無尽に動かすので、まるで魔法をかけられているようだった。
素敵なことがたくさんありますように。
 
 
理由もなき悲しみ走れば空心菜炒めむとしてわが立ちつくす  ※理由…わけ
        島田修三 「第六十七集中部日本歌集」より
 
わたしが中部日本歌人会に所属してから二冊目の歌集。
参加総勢224名の歌人の連作がずらりとならぶ。
11月初旬に届いて以来、とりあげようとりあげようと思いながらの今日である。
年内には此処でもご紹介したいけれど、さてどうなることやら。
今日は一首だけ島田氏の歌を挙げてみた。
 
中が空洞の茎を持つ空心菜が、悲しい気持ちと響き合う。さらに、炒めているというのもなんだか孤独だ。そのうえ主体は立ちつくす。立ちつくすとは、その場に身動きできない状態でいるということだから、一周回って感情は理由もない悲しみにまたたどり着く。
それにしても。理由なきという悲しみとはなんと深いかなしみなのだろう。空心菜を炒めること。それは回復への期待なのか、それとも慢心なのか。いずれにしても青菜の清い印象で、泥々又は黒々としたかなしみから逃れ、読み手に負荷をあまりかけないで共有できるかなしみとなった。
島田さんは時折こういうどきっとさせる歌を詠む。哀愁というのかな。こういう味わいは年齢を重ねないと出せないものだから悔しがっても仕方ない。わたしにもいつか、とその時を待つ。
 
 
まな板に空心菜を横たへて傷つけながら傷ついてゐる
         漕戸 もり