鶴里にある知人が店主のBAR。
酒に詳しい心優しいひとが淹れる深更の珈琲は格別だ。
家飲みをしなくなってからめっきりお酒に弱くなったせいで、一軒目で飲んだあと、二軒目で選ぶお酒が楽しみだった日々は遠い思い出となり、このごろは時間をかけて淹れてもらう珈琲の美味しさに目醒めてしまった。
傍らには、店主が庭先でスモークしたというポテトチップスとチー鱈。
燻すことで、なんとも言えない渋みが増して深更の酒や珈琲にとても合う。
簡単だから家でやってみるといい、と言われ道具ややり方を教えてもらいその気になって帰ってきたけれど、いやいや、生活感の溢れるリビングにスモークしたポテトチップなど似合うはずがないのだった。
飲み口は厚めの陶器。
名古屋人なので喫茶ボンボンやコンパルのカップみたいで嬉しい。
燻された雪魚の胸中推し量る 漕戸 もり
チータラを考えたひと、天才。
